スティックサイズの超高速・小型な外付けストレージ

持ち運び可能なデータ保管庫として様々なシーンに使われてきた外付けHDDが、大幅な進化を遂げようとしています。ゲーミングPCにも続々と採用されている「M.2 SSD」が、外付け化できるようになったからです。

今回は、USBメモリよりも高速・大容量な超小型の外部ストレージを手軽に作れるツールを紹介します。

M.2 SSD用外付けケースとは?

超小型で高速処理が持ち味のM.2 SSD(NVMe接続)を、手軽に外付けストレージに変換できるツールが増えています。以前から「SATA接続のM.2 SSD」に対応した外付けケースは存在していましたが、最近増えているのは「NVMe接続のM.2 SSD」向けのモデルです。

SATA接続の場合、ストレージ自体はM.2 SSDでも、インターフェース速度の限界である6Gbpsがネックになり、小型化以外はそれほどメリットがありませんでした。

しかしNVMe接続のM.2 SSDを外付け化するツールでは、転送速度10Gbpsまで対応しているようです。

例えば、AOTECH社の「AOK-M2NVME-U31G2」ですね。USB Type-C接続で、付属ケーブルは10Gbpsまで対応。NVMe接続のM.2 SSDは、理論上32Gbpsまで高速化できるため、その能力を完全に引き出すのは難しいでしょう。

しかしSATAの6GbpsやUSB 3.0の5Gbpsに比べると、実に2倍近い高速化が見込めます。また、このツールはトラブル対策用のアイテムとしても便利です。

外付け化ツールの便利な使い方

今回のツールに限らず、内蔵ストレージを外付け化できるケースとケーブルのセットは、10年以上前から存在しています。

実はこれ、内蔵SSDをポータブルストレージに変えるだけが、役割ではありません。「読み込めなくなった内蔵ストレージからデータを復旧する」という、かなり便利な使い方があるのです。

内蔵ストレージが故障すると、ファイルやフォルダへのアクセスができなくなります。このとき、内蔵ストレージを外部のUSBドライブとして認識させると、中身のデータにアクセスできることがあるのです。故障に備えることは大切ですから「PCが突然死!原因はどこにある?」の記事もご覧ください。

また、ストレージを丸ごと交換したとき、古いほうを外付け化しておけば、いつでもデータの復旧が可能です。このように、「持ち運び」よりは「データ復旧」時に威力を発揮するのが外付け化ツールといえます。

NVMe接続のM.2 SSDは、ゲーミングPCに標準搭載されることが多くなりました。そのため、故障や交換時の緊急用アイテムとして使えそうですね。

NASよりも小さくUSBメモリより速い

M.2 SSDの外付け化ツールを使えば、大容量のデータを高速かつ安全に取り出せます。SATAのボトルネックを克服したNVMe接続対応のツールなら、速度面で不満を感じることはまずないでしょう。

データ復旧やトラブル対策としても使えるため、一石二鳥の製品です。また、自作PCのアップグレード時に、データの退避先としても使えますね。