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世間一般でPC冷却対策と呼ばれているものの中には、どうやら「あまり意味が無い」ものもあるようです。実は私も、「効果がある」勘違いしていた方法がいくつかありました。
そこで、ここ数年の猛暑に備え「正しい冷却対策」を学ぶために、冷却対策の知識を整理してみたいと思います。
あまり意味が無いPC冷却対策
早速、一般的な冷却対策から、それほど効果が見込めないものを挙げてみます。
ノートPCの底面を浮かせる
こちらは無駄ではないのですが、底面排気のノートPCのみに効果がある冷却方法です。つまり、横面排気のノートPCでは、ほとんど効果がありません。ただし、「布団やソファーの上」ならば一定の効果が見込めるでしょう。
というのも、布団やソファー自体で保温されてしまうためです。
デスクトップPCのサイドパネルを開放する
この方法は、「効果が無い」というレベルではなく「逆効果」になる可能性があります。PCケースは吸気と排気のバランスによってエアーフローが確立されており、エアーフローによってパーツを冷却します。
サイドパネルを開けると、一見、大量の外気によって冷えそうな気がするのですが、エアーフローも消滅するため、冷却能力は落ちるのです。
扇風機やサーキュレーターを直接吹き付ける
人間が風を浴びて涼しいと感じるのだから…という思い込みは間違いかもしれません。そもそも人間がこれらの風で涼しさを感じるのは、体の表面の水分(主に汗)が気化して体温を下げるからです。いわゆる「気化冷却」ですね。
したがって、気化冷却効果のないPCケースに風をあてても、さほど効果はありません。PC全体に水分を吹きかければ…と考えるかもしれませんが、水分による故障リスクや吹きかける手間を考えると、やはり意味は薄いでしょう。
また、「熱い空気を冷やせば…」という考えから、排気に風を当てる人もいるかもしれませんが、こちらも全く意味がありません。それよりは、前面や側面ファンの回転数を上げ、吸気/排気効率を上げるべきでしょう。また、室温を下げることも検討してみてください。
冷却台やクーラーパッドを使用する
正直なところ、この方法は「製品による」と言えるのですが、期待するほどの効果はありません。一見すると、ファンで底面を冷やしているように思えますが、そもそも横排気では意味が無いですし、USBから電力を引っ張っている分だけ熱が発生します。
これまでの内容でわかるかと思いますが、そもそも、「PCの外でファンを回す」ことは、冷却にあまり関係がありません。
本当に冷却効果がある方法は?
では、どういった方法が「真の冷却方法」なのでしょうか。数字でも体感でも効果があるものとしては、以下3つがあります。
- CPUのグリス塗りなおし
- ケースファンの増設・回転数アップ
- 徹底した掃除(ケース、ケースファン、CPUクーラー)
この3つをしっかりと行えば、多少なりとも必ず冷却効果があがるでしょう。ただし、1はノーマルグリス⇒液体金属グリスへ変更した場合のみでしょうか。
2と3を徹底するほうが、効果が出やすいかもしれません。特に、ケース、ケースファン、CPUクーラーを徹底的に綺麗にすることをおすすめします。