遅延発生に挙動不安定~「USBケーブル延長」の注意点

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USBは数年おきに規格が進化し、どんどん性能・使い勝手が向上しています。外部接続用インターフェースとしては、これ以上ないほど便利ですよね。

しかし、PCの設置場所や取り回しの関係から、どうしても「ケーブルの長さ」がネックになりがちです。そこで延長するわけですが、このとき、さまざまな問題が発生する可能性があります。

USBケーブル延長で発生しがちな問題

まず、大前提として「USBケーブルの延長は”中継”という扱い」です。中継は処理信号の劣化につながる可能性があるため、遅延やカクつきなど、さまざまな不具合の温床になりがちです。

もちろん、人間が体感できないレベルであれば問題ないのですが、ときにはストレスの元になることもあるのです。

USBケーブルの延長による事象

  • 機器の接続や取り外しでUSBの認識がうまくいかなくなるケースがある
  • 接続済みのUSB機器が正常に動作しなくなる(マウスポインタがフリーズなど)可能性がある
  • USBの不調がPCにも悪影響を及ぼす(ハングアップやフリーズ、再起動など)

USB機器関連の不具合を軽視すると、大きな問題に発展しがちです。KP41病と呼ばれる原因不明のOS再起動問題では、根本原因のひとつにUSBまわりの給電や認識不具合があります。

単に接続機器が上手く動作しないというレベルなら大きな支障はないのですが、ゲーミングPC本体が不調になってしまっては大変ですよね。

そこで、USBケーブルの延長では、次のような事柄に注意しておきましょう。

「USBケーブル延長」の注意点

注意することは、大きく以下2つです。

通常の延長ケーブルではなく「リピーターケーブル」を使う

リピーターケーブルとは、USB信号を増幅(ブースト)する機能を持ったケーブルです。USBケーブルは通常1m~3m程度のものが多いわけですが、これは「信号の劣化を防ぐ」ための制限と考えてください。

つまり、通常の延長ケーブルで物理的な長さだけを補強しても、信号自体はどんどん弱くなり、挙動不安定や不具合の温床になるわけです。

ちなみにUSB2.0の最大長は5m、3.0は3m、3.1 Gen2であれば1mです。5m以上の長さを出したいのであれば、かならずリピーターケーブルを使用すべきでしょう。

例えば8mの距離をUSBケーブルでつなぎたいときは、USB機器⇒通常のUSBケーブル(3m)⇒リピーターケーブル(5m)⇒PC本体(マザーボードの接続口)という具合にすべきです。

給電機能つきの製品を選ぶ

信号の増幅には電力が必要ですから、かならず電源付きの製品を選びましょう。これは、USBハブでも同じことがいえます。独自電源を持ったUSBハブは電力不足にならず、動作が安定しやすいです。

リピーターケーブルのおすすめ

個人的には「UGREEN」のケーブルがおすすめです。特に最大距離が短い3.0対応で最大10mまで延長できるため、使い勝手が良いと思います。

Ugreen USB 3.0 アクティブリピーター延長ケーブル

USBケーブルは、繊細な信号を扱うため「品質」が重要です。リピーターケーブルはやや割高(2000円前後)ですが、価格以上のメリットがあるため、しっかりとお金をかけて対策していきましょう。