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4Kや8Kの登場で、PCゲームはどんどん高解像度化が進んでいます。しかし、4K環境かつ高画質でプレイするためには、最低でも20万円以上の投資が必要になるでしょう。
できるだけコストを抑えて快適にプレイするためには、フルHD(FHD)環境で整えるのが吉。
一方、最近ではいわゆる2.5K(WQHD)環境でプレイするゲーマーも増えてきました。そこでPCゲーマーに最適な解像度を考えてみたいと思います。
一般的にはFHDで必要十分、ただし…
PCゲームの場合、解像度は高ければ高いほど良い、というものではありません。
なぜなら、「高解像度=視点の移動が大きくなる」というデメリットがあるからです。高解像度になればなるほど、ひとつの画面上に映し出される領域は広くなります。
また、高解像度かつ視認しやすいオブジェクトの大きさを維持するには、27インチ以上のモニターが必要です。ただの事務作業ならば文字の大きさなどを大きくすればよいのですが、PCゲームの場合はそうもいきませんよね。
モニターとの距離も1メートルを切る近さですし、あまりにも巨大なモニターは肉体の負担になるだけ。こういった事情を考えると、21~27インチのFHD(1920×1080)が最も扱いやすい環境なのかもしれません。
しかし、最近では「FHDでは物足りないが4Kは使いづらい」というユーザーが「WQHD(2560×1440)」へ移行する例が見られます。
私の知人もWQHDへ移行しましたが、FHDの使いやすさは損ねずに、4Kよりもずっとリーズナブルにアップグレードできるため、おすすめされました。
ではFHDとWQHDはコスト、使い勝手の両面でどのくらい違うのでしょうか。
FHDとWQHDの体感的な違い
WQHDはFHDの約1.8倍の領域を表示できるため、1枚でも「FHD環境のメイン+サブモニター」と大差ない情報量を視認できます。
ただし、FHDモニターのように格安ではなく、27インチでも3~4万円の価格帯がメインです。実際にFHDからWQHDに移行すると、次のような感覚が得られます。
FHD23インチモニター2枚⇒WQHD27インチ1枚
この場合は、FHD23インチ2枚に軍配があがりますね。そもそもデュアルモニターの時点で、メイン・サブで完全に表示する情報を分けていることが多く、「別モニター」だからこそ操作しやすいわけです。
無理に1枚にまとめても、操作性はあがらず、かえって煩雑になるでしょう。ただしoffice系ソフト(特にエクセル)を使う場合は、縦の表示領域が広くなるため、かなり使い勝手が向上します。
FHD23インチモニター2枚⇒WQHD27インチ2枚
劇的…とまではいかないものの、全ての作業が楽になりました。ゲームプレイ時の没入感、感動もしっかりと向上します。
動画もWebサイトもみやすくなり、デメリットはほとんどありません。(表示領域が広くなるので、慣れるまでは少し疲れますが…)体感的にはFHDモニター3枚分+αの使い勝手と同等かと思います。
ただし、ゲーム画面をウィンドウモードではなくフルスクリーン(もしくはWQHD準拠のウィンドウモード)に変えるため、GPUの要求能力も上がります。
例えばGTX1650や1650SUPERあたりはWQHDでの高画質プレイは難しく、1660Tiでもぎりぎり60FPSというケースが増えるでしょう。
WQHD以上の解像度で最高画質・準最高画質のプレイを楽しむには、実質的にRTX2060・Radeon RX 5600 XT以上のGPUが必須です。
GPUの変更は電源周りの更新も促すため、それなりに投資が必要なアップグレードになるでしょう。
メインモニターのみWQHDでも
私個人としては、「メイン=WQHD」「サブ=FHD」のデュアルモニターが最終的な落としどころかなと感じています。
私の場合も、メインは27インチWQHD、サブは23インチFHDでデュアル環境を構築しています。デュアルというとどうしても同一の解像度・インチで揃えたくなる人がいますが、用途をしっかりと分ければ揃える必要はありません。
コスト・性能のバランスもよく、2~3万円のGPUで実用に耐えうる性能が出せるので、非常におすすめです。ぜひ検討してみてください。