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先日、世界最大級のテクノロジー展示会「CES2022」でIntelの第12世代ノートPC用CPUが発表されました。
個人的に、この世代のノート用CPUは要注目だと感じています。なぜなら、コア数が飛躍的に伸びているからです。
今回は、Intelの第12世代ノートPC用CPUの何がすごいのかを整理してみたいと思います。
飛躍的に伸びたコア数
IntelのノートPC用CPUは、これまで末尾に「H」や「U」がつくモデルが主流でした。
Hはハイエンド、Uは低消費電力版で、使い方や性能によって区分けされていたわけですね。第12世代では、ここにコスパモデルの末尾「P」が加わり、3グレード体制になっています。
末尾Hのモデルは、Core i9 12900Hを筆頭に、デスクトップ向けCPUに引けを取らないような高性能モデルがずらり。
また、なんと言ってもコアの数が凄まじいですね。Core i9 シリーズ、Core i7シリーズは「14コア20スレッド」、Core i5シリーズでさえ「12コア16スレッド」です。
次いで、コスパモデルのPシリーズも最上位のCore i7 1280Pが「14コア20スレッド」で、他のモデルも12コア16スレッド、10コア12スレッドと続きます。
性能的には最も低いUシリーズでも、最上位のCore i7 1265Uが「10コア12スレッド」、i3 1215Uが6コア8スレッド、Pentium 8505およびCeleron7305が5コア6スレッドです。
実は最も驚いたのが、Coreシリーズよりも下位に位置するPentium・Celeronが5コア6スレッドまでスペックを上げてきたこと。
廉価版の代表格であってこの2グレードが4コアを突破しており、低価格帯のノートPCのコスパがかなり上がりそうです。
スマホのように2種類のコアを使い分ける
また、第12世代ノートPC用CPUは、「Pコア」と「Eコア」と呼ばれる2種類のコアを使い分けるように作られています。
Pコアはいわゆる「高性能なコア」、Eコアは「エコなコア(電力効率が良いコア)」であり、この2つを状況に応じて使い分けることで、性能と電力効率を両立しているようです。
このあたりは、Andoroid端末に搭載されているSoCと似たような感じですね。性質の異なるコアを同時に搭載し、負荷に応じて使い分けるというのは、今後PCでも当たり前になっていくのかもしれません。
個人的な狙い目は「Core i7 12700H」
これまでもゲーミングノートPCには「末尾HのCPU」が使われてきました。そこで近い将来ゲーミングノートPCを買うなら、どのCPUを積んだモデルが狙い目かを考えてみました。
私は今の所「Core i7 12700H」推しですね。i9とスペックはほぼ一緒で、差があるとすればPコアとEコアの最大クロック数くらいのものです。
Core i9 12900Hのスペック
14コア20スレッド
Pコア数…6(2.5~5GHz動作)
Eコア数…8(1.8~3.8GHz動作)
消費電力…45W(PL1)、115W(PL2)
Core i7 12700Hのスペック
14コア20スレッド
Pコア数…6(2.3~4.7GHz動作)
Eコア数…8(1.7~3.5GHz動作)
消費電力…45W(PL1)、115W(PL2)
ひとつ下のCore i7 12650Hになると、Eコアの数が減ってしまう上に、内蔵GPUのユニット数も少なくなります。
価格的にもお手頃になりそうですし、このCPUを搭載したゲーミングノートPCはかなり増えると思いますね。