話題の「駿河屋ゲーミングPC」は買いか?

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駿河屋といえば、ゲームソフトをはじめとして何でもそろう純国産ECサイトとして有名ですよね。この駿河屋がついにオリジナルのゲーミングPCをリリースしました。

ちょっと探ってみた感想としてはコスパが良さそうなのですが、今回はじっくり中身を検証してみたいと思います。

ついに出た駿河屋のゲーミングPC

駿河屋といえば、古本やトレカ、フィギュア、ゲームソフトなどサブカル系通販の大手として知られています。

もともとはリユースや買取が主体でしたが、近年は新品の販売も行っています。また、新年に発売される福袋の中身が一風変わっていることでも話題になりましたね。

過度な宣伝をせず、淡々と事業を展開する駿河屋ですが、ついにオリジナルのゲーミングPCを作った模様です。

駿河屋オリジナルPCの概要

まずスペックを見ていきましょう。ちなみに価格は215,784円 (税込)です。

OS:Windows 11 Home(64ビット/日本語版)
CPU:第13世代インテルCore i7-13700Fプロセッサー(16コア/24スレッド/2.1~5.2GHz)
メモリ:32GB(16GB×2、DDR4-3200)/最大64GB(空きスロット×0)
グラフィックス:NVIDIA GeForce RTX4070 12GB GDDR6X
ストレージ容量:約500GB(SSD/NVMe Gen4)
電源:750W(80PLUS Bronze)
マザーボード:インテルB760チップセット(MicroATX)
光学ドライブ:非搭載
CPUクーラー:インテル純正CPUクーラー
CPUグリス:ナノダイヤモンドグリス(熱伝導率:約16W/m・K)
ネットワーク:2.5Gb対応LAN(オンボード)
サウンド:7.1ch High Definition Audio(オンボード)
筐体:GamingバトルBMMモデルATX PCケース
保証:3年間センドバック無償修理保証

ぱっと見は、大手BTOメーカーのハイエンドモデルに匹敵する内容ですね。簡単にプラスポイントとマイナスポイントを評価してみます。

評価できる点

・CPUがi7の13700F(2023年時点で最もバランスが良いゲーミングPC向けCPUだと思います)
・マザーボードがB760チップセット(ハイエンド仕様で拡張性は問題なし)
・メモリ容量が十分以上で本気度を感じる(16GB標準が多い中、32GBでまとめてきたのは評価できます)
・CPUグリスがダイヤモンドグリス
・ケースファンが標準で3つ(すべて120mmでフロント2、リア1)
・3年間センドバック無償修理保証(無償で3年間のセンドバック保証は結構長めです)
・すべて国内の経験豊富なスタッフが組み立てている点
・高負荷ベンチマーク12時間連続稼働のテスト実施済み(具体的なテスト内容を公開しているのは評価できます)

もう少し…な点

・グラボがRTX4070(RTX4070Tiならば文句なしでした。とはいえ十分以上の性能です)
・ストレージが500GB×1(SATAの空きが4つあるのでSATA SSDを追加すれば解決しますが少し足りない)
・電源のグレードが少し低め(容量は十分ですがこの内容ならば80PLUS Goldが自然かと)

パーツごとの計算結果から見えるコスパは?

次に、気になるコスパです。パーツごとの価格をリサーチして合算し、どのくらいコスパが良いかを見ていきましょう。

OS:約15000円
CPU:約54000円
メモリ:約8000円
グラボ:約86000円
ストレージ:約4000円
電源:約10000円
マザーボード:約13000円
PCケース:約1万円
ケースファン(3個):約3000円

合計:約20.3万円

税込み価格が215,784円ですから、完全に自作した場合と比べて1万円ほどしか差がありません。CPUグリスの価格を含め、組み立ての労力や手間、保証の有無などを考えると自作よりも安いかもしれないですね。

価格としてはかなり練りこまれていて、お得と言ってよいと思います。大手BTOメーカーでもこのグレードでこの内容はあまり出ないので、今から新規に買うならば即決でも問題ないでしょう。

ちなみにこちらは下位モデルで、上位モデルは40万円越えですから、私ならばこちらですね。ストレージや電源などちょっと物足りないところはありますが、その他は十分すぎる性能です。

完全予約制なのでどのくらい出荷されるのかは未定ですが、もし今後も販売されるのであれば私も1台買ってみたくなりますね。続報に期待しましょう。