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ビジネスPC界隈では非常に多くのファンを持つLenovoのThink Padシリーズ。ゲーミングPCとしては性能が低いのですが、とにかく造りが合理的で使いやすいPCです。
このThink Padシリーズの人気を支えているのが、通称「赤鼻」と呼ばれるポインティングデバイスを配置したキーボード。
近年、このキーボードだけが独立して売り出されています。果たしてThink Padのトラックポイントキーボードは、ゲーミングギアとして適しているのでしょうか。
単体で買えるThink Padトラックポイントキーボード
レノボでは、昔から多くのファンを満足させてきたThink Padのトラックポイントキーボードを単体で提供しています。
しかも最近のThink Padトラックポイントキーボードは、複数のデバイスに同時接続し、使うデバイスを切り替えられるという優れもの。
具体的にはレノボ公式ストアで販売されている「ThinkPad トラックポイント キーボード II」で、本体価格は14300円。
ワイヤレスキーボードで、Bluetooth5.0と2.4GHzワイヤレス(USB レシーバー経由)の両方に対応したデュアルワイヤレス接続が特徴。
また、WindowsのみならずAndroidにも対応しているので、スマートフォンやタブレットにも接続可能です。ワイヤレスキーボードとしては質が高く、ビジネスとゲームの両方で活躍しそうですね。
ただし、「赤鼻」つまりポインティングデバイスをどう扱うかで評価が分かれることも確かでしょう。そこでポインティングデバイスのゲーム利用について考えてみました。
赤鼻でのゲームはかなりの慣れが必要だが…?
Think Padのポインティングデバイス「赤鼻」は、主にパワーポイントやエクセルでの資料作成、もしくはプレゼンテーション時にとても使いやすいデバイスです。
資料作成やプレゼンでは、スライド本体やサイドツールバーを頻繁にカーソルが移動します。同時にテキスト入力も行うので、キーボードとマウスを行ったり来たりする動作が発生するわけです。
この動作を省略し、効率よく作業を進めるためにポインティングデバイスは非常に有益です。一般的なノートPCでもポインティングデバイス(タッチパッド)はありますが、タッチ式のパッドよりも小さな動きで柔軟にカーソルを動かせるのが特徴。
はじめこそ使い勝手の独特さに戸惑いますが、一か月も使っていると普通のタッチパッド形式やマウスでの操作に戻れなくなるほど便利です。
ただし、これはビジネスや学習用での話。ゲーミング用途の場合は、基本的にマウスとキーボードの間を手が往復することは少ないので、ポインティングデバイスの恩恵は限定的だと考えていました。
しかし実際に使ってみると、ゲーム用途でも十分に役立つことがわかりました。例えば以下のようなメリットがあります。
- ポインティングデバイスをこねるように動かすだけで、最短距離でカーソルを動かせるので実は効率が良い
- 素早さや精密さを要求されないゲームならば、マウスよりも疲れが少ない
- FPSガチ勢以外ならば文字入力とマウス操作を頻繁に往復しても疲れないので実は使いやすい
簡単にまとめると「FPS以外なら意外と普通に使えてしまう」というのが結論ですね。FPSは圧倒的にマウス+キーボードですが、MMOやオープンワールド系の3Dゲームならば十分に使えます。
ただし、ポインティングデバイスで操作した時のカーソルの動き方が独特なので、マウス操作との違いに戸惑うことは間違いありません。
この点を克服できれば、ゲームにも仕事にもつかえる万能キーボードといえそうです。マウスいらずなので、狭い場所でも遊べますしね。
ちなみにThink Padのキーボードは設計が非常に優秀で、軽量なタッチでありながら安っぽくなく、疲れにくいです。この点もゲーミングギアとして評価できると思います。