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2000年から2010年代にかけて、コンピュータの性能と技術は飛躍的に進化しました。その中心にあったのは、数々の名CPUの登場です。
これらのCPUは、それぞれの時代において革新をもたらし、コンピュータの性能向上と新しい技術の普及に大きな役割を果たしました。
今回は、2000年から2010年代を代表する名CPUとその特徴、そして当時の状況について振り返ってみます。
1. Intel Pentium 4 (2000年)
Intel Pentium 4の特徴
NetBurstアーキテクチャを採用し、高クロック周波数を目指した設計。
最大クロック周波数は3GHzを超えるモデルも登場。
Hyper-Threading Technologyを初めて導入し、仮想的に2つのスレッドを同時に実行可能。
インターネットの普及とともに、マルチメディアアプリケーションやゲームの需要が増加していました。
結果的に高クロックのCPUが注目され、Pentium 4の性能向上が求められたのが登場の背景です。
ハイパースレッディングの登場はなかなかの衝撃でしたね。
2. AMD Athlon 64 (2003年)
AMD Athlon 64の特徴
世界初の64ビットデスクトッププロセッサ。
HyperTransport技術と統合メモリコントローラを採用し、システム全体のパフォーマンスを向上。
NXビット(No Execute bit)を導入し、メモリのセキュリティを強化。
64ビットコンピューティングの始まりを告げ、特にゲームや高性能コンピューティング分野での評価が高まった時期です。
AMDが初めてIntelに対して技術的な優位を誇った時期でもあります。
後述のCore2 Duoが登場するまでは、AMDが天下のIntelよりも強かったのです。少し前のRyzen人気と状況が似ていますね。
3. Intel Core 2 Duo (2006年)
Intel Core 2 Duoの特徴
Coreマイクロアーキテクチャを採用し、電力効率と性能のバランスを実現。
デュアルコアプロセッサとして、同時に複数の作業を効率的に処理。
L2キャッシュを共有することで、データアクセスの効率を向上。
デュアルコアCPUの登場により、マルチタスキング性能が飛躍的に向上した時期でした。
またコンピュータの省電力化が進み、ノートPC市場の拡大に寄与した時期でもあります。
Core2シリーズはIntelがAMDを完全に引き離すきっかけとなったCPUであり、この後10年近くIntelの独走態勢が続きました。
4. Intel Core i7 (Nehalem, 2008年)
Intel Core i7の特徴
Nehalemアーキテクチャを採用し、大幅な性能向上を実現。
QuickPath Interconnect (QPI)を導入し、プロセッサ間の通信速度を向上。
ターボブーストテクノロジーで、必要に応じて動作クロックを自動的に上げる機能を搭載。
ハイエンドユーザーやゲーマーに向けた高性能CPUとして登場。
マルチコア時代の本格的な到来を告げ、並列処理能力が重要視されるようになりました。
ハイエンドといえばCorei7というイメージを決定づけたのがこの時期のシリーズ。
5. AMD Ryzen (2017年)
AMD Ryzenの特徴
Zenアーキテクチャを採用し、マルチコア性能と電力効率を両立。
最大16コア32スレッドのプロセッサを提供し、マルチタスク性能を大幅に向上。
コストパフォーマンスに優れ、広範なユーザー層にアピール。
AMDが再びCPU市場で競争力を取り戻し、Intelとの競争が激化しました。AMDファンとしては待ちに待った「Athlonの再来」でしたね。
ゲーミングPCやクリエイティブ用途での需要が高まり、Ryzenが多くのユーザーに支持された最初の年です。
次の覇権はどちらに?
現在はIntelもAMDもそれぞれ苦境にあるようで、片方が一方的に有利という状況ではありません。
次の覇権は個人的にAMDかな?と考えていますが、Intelも第13/14世代CPUの不具合を潰すことができれば可能性はありますし、予想が難しいですね。
次世代の名CPUが登場することを楽しみに、CPU市場をチェックしてみましょう。