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第3世代Ryzenの登場で、X570チップセット搭載マザーが出そろい始めました。しかし、いずれもやや高価です。
安いモデルでも2万円超の価格設定ですから、少し気が引けてしまう方も多いかと思います。そこで第3世代Ryzen(Ryzen3000シリーズ)に対応した低価格マザーボードを紹介します。
Ryzen3000対応のGIGABYTE製「B450M DS3H」
Ryzen3000シリーズを使用できるのは、ネイティブ対応な「X570チップセット」以外にもあります。
例えば、X470を筆頭にした、400番台のシリーズですね。400番台のチップセットを搭載したマザーは、大抵、BIOSの更新でRyzen3000シリーズに対応します。ただし、もともとBIOSが更新された状態で出荷されるモデルもありますから、この中からお得なマザーボードを狙うのが賢い選択でしょう。
GIGABYTE製「B450M DS3H」も、出荷状態でBIOSが更新されている、Ryzen3000シリーズ対応のマザーボードです。B450チップセット搭載のエントリーモデルで、実売価格8000円前後。TDP105WまでのCPUに対応します。
B450M DS3Hの詳細
- Socket AM4 対応
- B450チップセット内蔵
- TDP 105Wまでの第1/2/3世代Ryzenシリーズをサポート
- PCI Express(3.0) x16、Express(2.0) x4、PCI Express(2.0) x1を各1基搭載
- 腐食防止加工「Anti-Sulfur Resistor」
- 耐湿性加工「New Glass Fabric PCB」
また、TDP105Wまで対応ということは、実質ほぼ全てのRyzen3000シリーズに対応しています。(2019年7月時点で最上位のRyzen 9 3900XがTDP105W)
ただし、B450チップセットでは8コア以上のCPUに対し、その性能を100%引き出しにくいため、物理8コアのモデルを想定すべきでしょう。Ryzen 7 3700XやRyzen 7 3800Xですね。
B450チップセット搭載マザーボードの注意点
上で述べたように、物理8コアより上のCPUでは、その性能を発揮しきれない可能性があります。
また、PCIe4.0も使用できません。Ryzen3000シリーズ+X570チップセット最大のメリットは、PCIe4.0を使用し、M.2 SSDの転送速度を2倍(32Gb/sから64Gb/s)に引き上げられることです。
残念ながらこれはX570チップセットの機能であるため、B450ではこれまでと同じ転送速度になります。もし、ストレージの高速化も考えているならば、X570チップセットへの移行が望ましいでしょう。
“とりあえず使ってみたい”派におすすめなB450マザー
今回紹介したGIGABYTE製「B450M DS3H」のようなRyzen3000対応の格安マザーボードは、今後もいくつか登場するでしょう。そもそも、既存のB450チップセット搭載マザーボードの大半が、BIOSアップデートで対応しますからね。
ただし、「試しに乗せてみる」レベルであることは知っておきましょう。ストレージの高速化や自動オーバークロック機能をフル活用するならば、X570のほうが適しています。
また、2020年には500番台の下位シリーズである「B550シリーズ」や「A520シリーズ」も予定されていますから、それまで待つ、というのもひとつの方法ですね。