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ATXマザーボードといえば、大型のタワー型ゲーミングPCにおける定番の規格です。つまり、普通は据え置きで使うことになります。ATXについては「マザーボードの規格、基盤の種類について」で説明しています。
しかし、ATXマザーボードの中には、Wi-Fiを搭載したモデルもあり、「いつ使うの?」と疑問を感じる方もいるでしょう。確かに有線で事足りますからね。そこでATXマザーボードにおけるWi-Fiの必要性について考えてみます。
マザーボードの4大不要機能「Wi-Fi」
最近は高機能な「全部入り」マザーボードが増え、ゲーミングPC向けの定番となっている印象があります。
しかし、本来マザーボードはCPUとGPU、ストレージ、電源、メモリが搭載できればそれで充分です。Wi-FiやSLI、10GbLAN、LEDといったいわゆる「4大不要機能」は、豪華なオマケと考えてることができます。
中でもWi-Fiは、ATXサイズのマザーボードでは非常に使用頻度が低いものです。ATXサイズということは、必然的にタワー型のPCになりますから、ルーターから有線LANで接続するのが一般的でしょう。
ではなぜWi-Fiが搭載されるようになったのでしょうか。
無線通信の高速化が原因か?
無線通信規格が発展し、現在では有線と変わらない速度を叩き出すことも珍しくありません。
また、無線であればケーブルの長さや取り回しによる物理的な制約はありませんし、設置場所の自由度が高まります。こう考えてみると、ATXマザーボードのWi-Fiにもメリットがあるように感じますね。
ただし、ゲームに限って言えばWi-Fiはまだまだ不安定です。速度こそ向上したものの、やはり有線接続に比べると瞬断が多く、ping値も高くなりがちです。
ネットゲームでは回線の速度よりも安定性のほうが重要になるため、やはりATXマザーボードにWi-Fiはそれほど必要ないのでは?という結論になってしまいます。
ゲームの通信を安定させたいなら「IEEE 802.11adはオンラインゲームの遅延対策になりうる」を記事も参考にしてください。
シンプルなマザーボードでコスパ重視を目指す
マザーボードは1万円を切るものから4万円近いモデルまで、さまざまなグレードがあります。
しかし、Wi-Fiなどを省いたモデルであれば、非常に安く、なおかつ必要十分な機能を持つものが多いです。例えば、インテルの「H310」や「B360」チップセットを搭載したモデルですね。シンプルな構成で、1万円以下でありながら十分な拡張性と機能を備えています。
個人的にはASRockの「B360M-HDV」がおすすめです。9000円以下でありながら、ミドルレンジクラスのチップセットと、最大32GBまで増設可能なメモリスロットを備え、M.2 SSDも搭載可能です。
ゲーミングPCに必要なすべての機能を安価に入手できる、質実剛健なマザーボードといえるでしょう。