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PCパーツメーカーの大半は海外の企業ですが、日本国内にも優れた製品を作っているメーカーがあります。そのひとつが「長尾製作所」です。MSIやASRockに比べるとマイナーですよね。聞きなれない方も多いかと思います。
しかし、日本ならではの高い技術力と独自の視点で、優れた製品を数多く作っているのです。
知る人ぞ知るPCパーツメーカー「長尾製作所」
長尾製作所は1971年の創業で、50年近い歴史を持つ企業です。その技術力の高さと独自の視点で、他にはないパーツを数多く製造しています。
例えば、M.2 SSD用の冷却パーツですね。ヒートシンクやM.2 SSDを冷却するためのファンを固定するステイなどがあります。さらに、USB電源で任意の場所を集中的に冷却できるスポットクーラー(ファン)も特徴のある製品です。
PCファンなら「こんなパーツがあったらいいのにな」と考える部分を、見事に製品化してくれている印象があります。これは、PCに対しての知識と確かな技術力がなければできないでしょう。
おすすめは「3連VGA用クーラー」
私が個人的に欲しいと感じたのは、GPUを冷却する拡張クーラーです。3つのファンを横に繋げた形状で、大型のGPUを集中的に冷却できます。
この3連クーラーを、夏場の冷却対策に導入できれば、ハイエンドGPUの長時間稼働でも安心できそうです。丁度PCI拡張カードスロットにとりつける感覚ですから、増設や撤去も難しくありません。
GPUを近距離から冷やせるパーツは意外と少ないので、ハイエンドゲーミングPCのオーナーは要チェックですね。
かゆいところに手が届き、高品質
長尾製作所は、あくまでも「補助的なPCパーツ」を製造しているメーカーですが、製品は高品質で使いやすいものが多いです。
また、通常はばら売りされていないような電源用のパネルやケース背面のスロットカバーなどがあるのも嬉しいですね。特に冷却関連製品は、ファンを中心に性能と品質のバランスが良いものが多いです。
もともとは法人向けに精密部品を製造していたメーカーですから、そもそもの加工技術レベルが高いのでしょう。公式サイトでは「40年以上の板金加工ノウハウを活かしている」と記載されていますが、まさにその通りだと思います。
細かなパーツにもこだわりと品質を求めるなら、ぜひおさえておきたいメーカーですね。