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PCパーツの大半が海外製になってしまった今、国内の良質なメーカーは貴重な存在です。今回はその中でも、海外勢に負けじと独自路線を突き進む「オウルテック」を紹介します。BTOパソコンやゲーミングPCが興味がある方なら、一度は耳にしたことがあるかもしれません。
一体どのようなメーカーなのでしょうか。
主力製品は電源とケース~12年の超長期保証
オウルテックは、1992年にPCパーツメーカーとしてスタートしました。創業当初は、フロッピーディスクドライブやLIAN LI製のPCケースなどを取り扱っていたとのこと。どちらも昔からのPCファンからすると、懐かしい製品です。
その後、独自に製品開発を行うようになり、主に海外製品を日本向けにカスタマイズして商品化するようになったようです。最近では、PC用電源の「Seasonicシリーズ」が有名ですよね。Seasonicシリーズは高品質かつ静音ということで、PCの静音化ブームで一躍有名になりました。
オウルテック社でも、静音ATXケースとセットでよく売れたそうです。ちなみに「OWL-103-SILENT」というモデルは、私も10年以上前に使用していました。今ではすっかり見かけなくなったタイプですが、一時はオフィス用PCや自宅サーバー用途でも使われていた人気モデルです。
このようにオウルテックは、PC電源とケースで名を上げた伝統あるメーカーといえます。また、PC用電源に12年の保証をつけるという「異例の超長期保証体制」でも有名です。
なぜ12年保証が可能なのか?
PC用電源は、一般的に5年~10年の保証が付いています。最も多いのは5年程度ではないでしょうか。10年の保証期間を設けているメーカーは、数えるほどしかありません。
オウルテックの12年という保証期間がいかに長いかわかりますよね。しかも単なる修理ではなく「新品交換保証」ですからね。ではなぜ、このような超長期保証が可能なのでしょうか。
これは、オウルテック側から製造メーカーへ、保証期間の要望を出し続けた結果といえます。製造メーカーは、オウルテック側の要望を受けて内部のチューニングを行い、オウルテックの「耐久性」や「保証期間」に応えているわけです。
また、日本製コンデンサを採用したり、日本国内で販売するモデルを品質面で厳しく選別したりと、耐久性や品質向上の努力も怠っていません。以前は頻繁に、海外の電源メーカー(SeasonicやFSPといった)にリクエストを送っていたそうです。
オウルテックの超長期保証は、これら「製造メーカーとの長期的な付き合い」と「小まめなリクエスト」「品質面のこだり」に支えられているといえます。現在ではどの電源も完成度が高く、要望を出す機会が減ったようですが、これも長年の付き合いによって製品が熟成された結果でしょうね。
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保証期間内の故障は「年に数台」レベル
いくら長期保証をうたっていても、頻繁に故障するのでは使い勝手が良いとは言えません。しかしオウルテックの電源は、保証期間内の故障が年間数台というレベル。実際のところ故障率がかなり低いのは、私も身をもって体験しています。
こうした実績が、12年という超長期保証を存続させているわけですね。ちなみに、単に検証機器を使ったテストだけでなく、自作PCユーザーの環境に近いレベルでのテストも行っているそうです。
今や「大容量、高品質」の定番となりつつある「Seasonicシリーズ」や「Owltechシリーズ」は、こういった企業努力に支えられているのです。ハイエンドなパーツ構成でゲーミングPCを組むならば、ぜひ「Seasonicシリーズ」や「Owltechシリーズ」を検討してみてください。