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NASは、大容量・高耐久の外部ストレージとして、多くのPCユーザーに重宝されています。しかし、ごくまれに「買って2年も経たないうちに壊れた…」などという声を耳にします。
果たしてNASの寿命は何年で、故障の原因にはどのようなものがあるのでしょうか。
一般的なNASの寿命
一般的なNASの寿命は、「5~10年前後」だと言われています。これは、実際の製品保証よりも長いですね。
NASの製品保証は、大半が「3年程度」です。しかし、実際には3年で故障するNASは圧倒的に少なく、一般的な使い方をしている限りは10年近く持ちます。
何をもって寿命とするかはさまざまですが、不良セクタが発生しやすくなったり、外部電源と非常用バッテリーの切り替えが頻繁に発生したり、といった事象が多いようです。
ただし、NASの故障は定義が難しく、NASの筐体が故障したのか、内部のHDDが原因で不具合が起こっているのかわかりにくい場合があります。
もしHDDを交換しても不具合が収まらないようなら、NAS自身に問題があると考え、交換に踏み切るべきかもしれません。
ちなみに私が愛用しているNASは、すでに7年目ですが、何の問題もなく稼働しています。ほぼ24時間365日連続稼働ですが、実におとなしいですね。
NASの故障原因は電源?
NASの不具合を見ていくと、その原因は「電源」にあることが多いようです。NASは24時間365日稼働が前提ですから、電気の「質」が重要です。
例えば、家庭用のコンセントの場合、壁コンセントからの電圧が低すぎると、NASも不具合を起こしやすくなります。
これはNASに限ったことではないのですが「電圧の低さ」は、あらゆる電化製品・デジタルデバイスにおいて不具合の原因です。
かのゆうめいなKP41病(Windows7以降で見られる複合的なPCの不具合によるエラー)でも、メジャーな原因のひとつに「省電力設定による電圧低下」がありますからね。
また、当然のことながら「常に振動がある場所」「高温・多湿が続く場所」などへの設置は厳禁です。
特に湿度は、ストレージを故障させる原因として、近年注目されています。海外のデータセンターを調査した結果、温度よりも湿度によって故障率が高まるという結果があるほどです。
PCゲーマーこそNASを導入しよう
最近のゲームは、クライアントファイルが非常に大きくなり、PCのストレージを圧迫しがちです。人気タイトルの最新作ともなれば、20GB~30GBは当たり前であり、50GBや100GB超のタイトルももう珍しくありません。
NASを上手く活用しながら、あまり使わないアプリケーションやデータはNASに保管し、NASから実行するようにしてみてはいかがでしょうか。
また、「飽きたからしばらくプレイしないが、またいつか遊ぶだろう」というゲームも、NASに保管しておけば再DLの手間が省けます。
また、NASにゲームをインストールしてしまうという方法もあります。一般的に多少実行速度は落ちますが、NASがギガビットLANに対応していれば、ローカルPCのHDDから実行するよりも速くなることもあるでしょう。
なによりも、PCの買換えや修理でデータの移し替えが必要ないので、とても快適なゲームライフが遅れますよ。ぜひ試してみてください。