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日本語配列キーボードのなかで、最高級品ともいえるのが「HHK(Happy Hacking Keyboard)」です。
プログラマーやクリエイター御用達の高級キーボードとして名をはせ、「一度買ったら離れられない」とのうわさも耳にするほど、使い勝手の良いキーボードとして知られています。
このHHK、果たしてゲーム用途には向いているのかを考えてみたいと思います。
HHKとはどんなキーボードなのか?
HHK(Happy Hacking Keyboard)は、1996年に初めて発売されたキーボードで、必要最低限のキーだけを残し、シンプルさと機能性を追求した高級キーボードです。
日本での発売元はPFUですが、キースイッチはあの「リアルフォース」と同じ「静電容量無接点方式」を採用。
つまり、キーと基盤に物理的な接触が発生しないため、超高耐久かつ上質な打鍵感を実現しているキーボードなのです。
クリエイターやライターなど日常的に膨大なキー入力を行う人々からの支持があつく、「プロ御用達」の代名詞ともいえる存在です。
HHKの特徴を簡単に整理すると、以下のようになります。
HHKの特徴
- テンキーやファンクションキー(F1、F2など)、矢印キーなどが排除されている
- コンパクトサイズだが、キーサイズは一般的なキーボードと同じで打ちやすさを重視
- キースイッチは「静電容量無接点方式」(東プレのリアルフォースシリーズと同じ)
- キーストロークは深めだが、打鍵感にすぐれ指への負担が少ない
- 価格はかなり高め(最低でも2万円前半)
HHKは、普段使うキーボードとしてはかなり高価です。廉価版の除けば2万円代中盤~3万円程度が一般的であり、東プレのリアルフォースと双璧を成す価格の高さですね。
しかし、価格が問題にならないほどの快適さと無駄のなさが、プロの心を掴んで離さないのです。
HHKはゲーム用途に向いているか?
このようにプロ御用達な高級キーボードHHKは、果たしてゲーミングキーボードとして機能するのでしょうか。
個人的には、「ジャンルによるが、単体では不向き」という結論に達しました。なぜこのように結論に至ったのか、その理由は次のとおりです。
- ファンクションキーとテンキーがないことで、現代のゲーム環境にマッチしにくい
- スイッチ感やクリック感がやや小さく、他のゲーミングキーボードを捨ててまで選ぶ理由がない
- 価格があまりにも高い
誤解の内容に補足しておくと、性能面、つまり純粋な打鍵感でいえばゲーム用途としてもトップクラスだとおもいます。
HHKのキースイッチは東プレのOEMであり、元をたどれば同一の機構です。東プレのリアルフォースはゲーム用途モデルも発売されていますからね。
しかし、あまりにもシンプルすぎて現代のゲーム環境にはマッチしないでしょう。まず、キー割り当てのパターンが制限されます。
現代は「WASD+エンター+スペース」で全てを操作する時代ではありません。ファンクションキーへのマクロ割り当てなどを駆使し、最小の動作で複雑な操作を再現できるのがゲーミングキーボードの強みです。
HHKはこういった使い方を想定しておらず、どちらかといえば「単純な入力作業の質を極限まで上げる」ことに軸足が置かれています。
また、豊富な機能を持ったゲーミングキーボードがHHKの半額程度で入手できることを考えれば、積極的に選ぶ理由はないでしょう。
繰り返すようですが、慣れさえすればHHKでもゲーム操作は問題なくできます。しかし、他のゲーミングキーボードと比較した場合、機能面のシンプルさと価格がネックになるという理解です。
打鍵感や耐久性、疲れにくさを重視するのであれば、HHKをゲーム用途に使うのは十分にアリですから、何を重視しているかで決めるべきですね。