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かつてはゲーム分野で「実用的ではない」と言われた4Kディスプレイですが、徐々に一般化が進んでいます。今後HDMI2.1が普及していけば、4K環境でも100FPS以上が当たり前になるのかもしれません。
そこで、HDMI2.1の基礎知識を踏まえつつ、ゲームに与える影響を考えてみたいと思います。
HDMI2.1とはなにか?
HDMI2.1とは、HDMIの新しい規格であり、従来のHDMIよりも高い伝送速度と大容量のデータ伝送に対応しています。HDMIは2002年に最初のバージョンがリリースされました。以降、定期的にアップデートが繰り返されています。
2021年時点で流通している機器の大半は、HDMI1.4か2.0に対応しているでしょう。ちなみにHDMI1.4は2009年、HDMI2.0は2013年にリリースされています。
HDMI2.1は2017年にリリースされた規格ですが、HDMI2.1対応のディスプレイはまだ市場にほとんど出回っていません。
HDMI2.1は4K以上の環境を意識した、リフレッシュレートの向上が可能になっています。
HDMIバージョンごとのリフレッシュレート対応状況
HDMI1.4
画面解像度 | リフレッシュレート |
---|---|
フルHD | 144Hz |
WQHD | 75Hz |
4K | 30Hz |
4K以上 | 非対応 |
HDMI2.0
画面解像度 | リフレッシュレート |
---|---|
フルHD | 240Hz |
WQHD | 144Hz |
4K | 60Hz |
4K以上 | 30Hz |
HDMI2.1
画面解像度 | リフレッシュレート |
---|---|
フルHD | 240Hz |
WQHD | 240Hz |
4K | 240Hz |
4K以上 | 120Hz |
このようにHDMI2.1になると、4K以上の対応リフレッシュレートが飛躍的に向上します。
144Hzのゲーミングモニターが珍しくなくなった今、本当の意味で4K環境が普及するのはHDMI2.1に移行してからかもしれませんね。
HDMI2.1でゲーム環境はどう変わるか
端的に言えば「フルHDに」こだわる必要が全くなくなります。これまでは、一般的に流通量が多いフルHD/144Hzのゲーミングモニターを使用する方が多かったと思います。
HDMI2.0ならWQHDでも144Hzまで対応しているわけですが、いかんせんWQHDは流通量が少ないですからね…。
また、4Kでは60Hzが実使用上の上限のようになっていたため、リフレッシュレート描画重視で選んだ場合、安く・入手性がよく・性能もよいフルHDが選択されてきました。
HDMI2.1が普及するようになれば、4Kでも100Hz以上が可能になりますから、フルHDからの脱却が進むと考えらえます。いわゆる「FPSガチ勢」であっても、4Kモニターを選ぶ人が増えそうですね。
2021年時点ではかなり高価
ただし、4KかつHDMI2.1対応のゲーミングモニターはかなり高価です。Acerが発表した28型の4K 144Hz対応 HDMI2.1モニターは、約900ドルで2021年5月に発売予定とのこと。
日本円なら10万円を軽く超えてくると思いますから、かなり高い部類に入ります。価格が落ち着くまでには2~3年かかると考えれば、4K環境への本格移行はもう少し待つべきなのかもしれません。