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ゲーミングPCには空冷の場合、最低でも2つ以上のケースファンが必要です。しかし、エアフローのパターンによって最適なケースファンの数は変わってきます。
あまりファンを増やすと、騒音やケーブルの配置などが面倒ですよね。そこで、一体いくつのファンが最適なのかを考えてみます。
ベースは3個
あくまでも私の個人的な見解ですが、それなりの性能(ミドルレンジ以上)のゲーミングPCの場合、ケースファンは「3個」を基準に考えるべきだと思います。
構成としては、以下3パターンが一般的でしょう。(一般的な縦置きのミドルタワー、ミニタワー型を想定)
パターン1(正圧=吸気優位)
・フロントファン×2(12~14cm)⇒吸気
・リアファン×1(8~12cm)⇒排気
パターン2(正圧=吸気優位)
・フロントファン×1(12~14cm)⇒吸気
・リアファン×1(8~12cm)⇒排気
・下部ファン(底部)×1(12~14cm)⇒吸気
パターン3(負圧=排気優位)
・フロントファン×1(12~14cm)⇒吸気
・リアファン×1(8~12cm)⇒排気
・上部ファン(天板)×1(12~14cm)⇒排気
上記3パターンのうちいずれかであれば、大抵のゲーミングPCは十分なエアフローが確保できるはずです。私自身は、パターン3を採用していますが、最も多いのはパターン1かもしれませんね。
正圧が良いか負圧がよいかはケースバイケースですが、埃の侵入を防ぐという意味では負圧が有利です。また、PCケースのデフォルトではパターン1でフロントファンが1個という場合が多いでしょう。
ファンの数は概ね5個まで
実際にファンをいくつ追加できるかは、PCケースの仕様によります。
ミドルタワー、ミニタワー型であれば「フロント2~3個」「リア1個」「底面1個」「天板2個」で計6~7個程度がマックスではないでしょうか。
ただし、マックスにする必要は全くなく、最大でも5個程度で良いのではないかと考えています。
構成は以下の通りです。
パターン1(負圧=排気優位)
・フロントファン×2(12~14cm)⇒吸気
・リアファン×1(8~12cm)⇒排気
・上部ファン(天板)×2(12~14cm)⇒排気
パターン2(負圧=排気優位)
・フロントファン×1(12~14cm)⇒吸気
・下部ファン(底部)×1(12~14cm)⇒吸気
・リアファン×1(8~12cm)⇒排気
・上部ファン(天板)×2(12~14cm)⇒排気
GPUよりもCPU側を重点的に冷やしたい場合は、パターン1がおすすめです。フロントから吸った空気を主に上方向から排出するため、CPU部分へのエアーフローが多くなります。
逆にGPU側を冷やしたい場合は、パターン2が良いかもしれません。下から上へのフローにフロントのフローが合流し、ちょうどGPUを通って空気が上に抜ける形になるからです。
ちなみに、どちらの場合でも埃がたまりにくくなるので、メンテナンス性が良くなるというメリットがあります。
底部ファン運用時の注意
また、底部ファンを設置する場合は、下から埃を吸ってしまわないように注意しましょう。
最近ではPCケース底面にも防塵フィルターが付属している場合がありますが、もしなければ必要に応じて別途購入がおすすめです。
底面は床からの埃を吸い上げやすいので、PC本体と床に距離をもうけるなど工夫してみてください。