Windowsの「トラブルシューティング」はなぜ役に立たないのか

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WindowsPCに不具合があったとき、頻繁に出現する「トラブルシューティング」。このトラブルシューティングで問題を解決できたことはありますか?私はほとんどありません。

なぜここまで役に立たない機能なのか、実際に役に立つことはあるのかを整理してみました。

トラブルシューティング=ごく簡単な初期の切り分け手段

トラブルシューティングは、問題解決の糸口を探るための手段であり、「治療」のための機能ではありません。

Microsoft社がどういう認識かは定かでありませんが、少なくともWindowsPCを20年以上使用した私なりの結論です。

もっとも、最近のトラブルシューティングはネットワーク関連の不具合についてそれなりの働きをしてくれるらしく、ネットワークの接続不良などは自動で回復できることもあります。

しかし、メモリエラーやディスクエラーをはじめとした一般的なPCの不具合に対しては、「可能性」を示すだけで何ら解決方法を提示してくれません。

個人的に、私がWindowsで最もいらない機能だと感じているのが、このトラブルシューティングです。

PCゲーマーならトラブルシューティングは意識すべき

ただし、あくまでもこれは一般的なPCユーザーの話。PCゲーマー=自作やBTOでゲーミングPCを使う人々、ならばトラブルシューティングは頭の片隅に置いておくべき機能です。

なぜならば、「アクティベーション」と関りがあるから。PCの性能アップを狙って何らかのパーツを交換した場合、パーツによってはWindowsのライセンス認証が外れ、再認証の必要性がでてきます。

この再認証はPCを使っていれば任意のタイミングで表示されるものの、気が付かずに放置してしまう可能性もあるわけです。

一方、パーツを交換(特にマザーボードやCPU、Cドライブなど)したタイミングでトラブルシューティングを起動すると、ライセンス認証へとすぐに移行することができます。

私もつい最近までこの事実を知らなかったのですが、「重要なパーツを交換したらトラブルシューティングを起動する」という癖をつけておくと、余計なトラブルを防ぐことができるかもしれません。

トラブル解決のためにはログチェックと検索が命

では、一般的な不具合を解決するためのトラブルシューティング以外の方法ですが、これは「ログを見る」「検索する」というルートが最も確実です。

ここで言うログとは「イベントビューアー⇒Windowsログ」から入れる「Application」や「システム」のログですね。

特にシステムログには不正なシャットダウンやサービス停止時の情報がエラーコードなどとともに記載されているため、貴重な情報源です。

かの有名な「KP41」なども、システムのログから気が付く人が多いですし。

ちなみにこのログは、エラーのレベルや日付などでフィルターをかけられるため、「エラーがいつ起きているか」を詳しく知りたいときに便利です。

エラー=再起動ではないので、表面化することなくシステム内部で起こっているエラーは、ログを見ることでしか検知できません。

簡単なPCメンテナンスの一歩として、システムログをチェックする習慣をつけてみてはいかがでしょうか。