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AMD躍進の原動力となったSocket AM4ですが、2021年時点で登場から早5年。
そろそろ次世代のソケットに切り替わってもおかしくない頃です。AMDの次世代プラットフォーム「Socket AM5」は、いつ頃から始まるのでしょうか。
Socket AM5の開始時期
Socket AM5は、次の世代のRyzenで採用される「Zen4アーキテクチャ」から開始されると言われています。
大まかな時期は明確になっていませんが、Zen4の開始が2022年頃と言われていますので、それに合わせた時期になるでしょう。ただし、最近の半導体不足を考慮すると、もう少しずれ込むかもしれません。
また、近年はAMD・Intelともに新しいアーキテクチャ開発にかかる工数が増加していると見られ、当初のロードマップから遅延することも珍しくなくなりました。
コロナ禍がこのまま落ち着いてくれれば半導体不足も少しは解消に向かうでしょうが、こちらも先は見えません。
こうした種々の事情を考慮すると、個人的には「2022~2023年の春」がSocket AM5の開始時期なのではないかと考えています。
Socket AM5で何がどう変わる?
次に、Socket AM4からSocket AM5への進化で変わるポイントを整理していきましょう。
Socket AM5への進化では、主に次のようなポイントが変更されると見られています。
TDP最大値の上昇
Socket AM5ではTDPの最大値が170Wにまで引き上げられるようです。現行のSocket AM4では5950XのTDP105Wが最大でしたから、かなり大きく上昇しますね。
Ryzen Threadripperのようにメニーコア・高クロックが当たり前になっていくのかもしれません。
DDR5に正式対応
メインメモリはDDR4からDDR5へと進化するようです。DDR5の帯域はDDR4の最大2倍であるうえに消費電力が小さいため、エコで高性能なPCに近づくことができます。
PCIe4.0に対応
こちらは現行のAM4でもCPUによっては対応できていましたが、よりスタンダードな機能になっていくと考えられます。
スッポンが無くなる?
個人的にはこれが意外と見逃がせないトピックです。AM4はCPU交換の際に「スッポン」現象が起きやすいソケットでした。
しかしSocket AM5からは、CPUとマザーボードを金属のパーツで挟み込むタイプに変更されるため、スッポンは起こらないかと思います。
スッポン現象はAM4に限らず、AMD製CPU全般に言える弱点だったかと思います。名前はコミカルですが、実際に起こると非常に深刻な事態を招きますからね。
CPUのピンは折れ曲がりますし、最悪の場合は一度も稼働していないCPUが使用不能になるからです。メジャーなYotuberの瀬戸弘司さんも、初めての自作PCで見事にスッポンしていましたしね…。
Intelと同じようなLGA方式に変更されることで、脱着が楽になりますし、故障のリスクも減ります。これは地味にうれしいアップデートです。
Socket AM5の出来次第ではIntelが本当の崖っぷちに
2021年時点では、「ゲームなら完全にAMD」と言える状況ですが、それ以外の用途ならばIntelの使い勝手の良さやコスパの良さが光っています。
しかしもしSocket AM5の出来がAM4以上に良ければ、Intelは本当に危ないかもしれません。そもそもRyzenはZen2、Zen3と世代を経るごとに弱点を地道に修復しており、確実に成長を遂げました。
この流れがZen4にも引き継がれると、いよいよIntelは窮地に立たされてしまいそうですね。次のSocket AM5は、IntelとAMDの正念場と言えそうです。