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2017年に設立された半導体メーカー「キオクシア」が、ここ2年程で評判になっています。
一時は壊滅的な状況であった国内の半導体メーカーの分野ですが、ここにきて盛り返してきたように思います。
かつては「高い」「品薄」という評価が続いていた国産半導体メーカーがなぜ盛り返しているのか、またキオクシアがなぜ選ばれるのかをまとめてみました。
キオクシアとは?
キオクシアは2017年に設立された日本の半導体メーカーです。
2017年というとかなり若い企業というイメージを持つかもしれませんが、東芝のメモリ事業が独立してできた企業ですから、実際には非常に長い歴史を持っています。
そもそも、現在SSDなどに使われているNAND型フラッシュメモリ(不揮発性のフラッシュメモリ)の元祖は東芝。
また、キオクシア自体もフラッシュメモリ事業の専業メーカーとしては世界有数の規模を誇るため、「若く・小さい企業ではない」ことを覚えておいてください。
2022年11月時点では、次のような製品を開発・販売しています。
・SSD(製品名:EXCERIAシリーズ)
・microSDカード
・SDカード
・USBフラッシュメモリ
今回はゲーミングPCの重要なパーツのひとつであるSSDにフォーカスして、キオクシアが評価される理由を調べてみました。
キオクシアのSSDが評価される理由
キオクシアのSSDは、2020年ころからPCパーツ界隈でよい評価が増えてきており、今も海外のメーカーに負けていません。
私の個人的なイメージですが、国産のSSDが評価されるのはここ20年ほど無かったと思います。東芝時代から品質には定評があったものの、すでに海外勢に押されていましたからね。
そのため、国産のSSDが評価されるのは非常にレアであり、喜ばしいことです。ちなみにキオクシアのSSD「EXCERIAシリーズ」は、次のパーツ交換で購入する予定です。
キオクシアのSSDが評価されている理由としては、以下3点があげられます。
コスパが良い
キオクシアのSSDは、品質からすると非常に安いです。国産=高いというイメージを持っていた私からすると、破格のひとこと。
具体的にはM.2 SSDである「EXCERIA G2 SSD-CK500N3G2/J(500GB)」が5000円弱で購入できてしまいます。キャンペーンやセールが重なると4000円を切ることもあるようですね。
ちなみに同製品は「BiCS FLASH TLC」というタイプのSSD。いわゆる3次元フラッシュメモリの一種で、積層構造を持つため、面積当たりの容量を大きくできることが強みです。
またBiCS FLASH TLCは通常の積層構造ではなく、独自の技術「BiCS FLASH」で製造コストを下げつつ集積度を上げ、高品質で低価格なSSDを作り上げたようです。
海外勢よりも安い
コスパは価格性能比ですが、キオクシアはコスパだけではなく価格の絶対値も非常に優秀です。「安いからキオクシアでいい」という層をばっちり取り込んでいますね。
これまでの国産メーカーでこういった選ばれ方をする例はなかったと思います。何せ1TBが9000円程度で買えることもあるので、わざわざ海外のSSDを買う必要がないんですよね。
安心の日本語サポート
PCパーツ界隈において、「日本企業の製品に対して、日本語のサポートが提供される」というケースは極めて稀です。
海外の製品は確かに在庫も豊富で安いのですが、日本語のサポートがなかったり、最低限のメール返信+交換対応だったりと、日本人からすればあまり上等とは言えないサポートであることが大半ですよね。
一方、キオクシアはれっきとした日本企業であり、公式サイトもサポートも日本語です。また、キオクシアはメモリチップ自体も開発・製造している企業であり、信頼性も高いことが特徴。
国産品を応援する意味でもキオクシアは買い
キオクシアの唯一の弱点といえば、ハイエンド帯の製品がやや弱いこと。しかし、低価格帯ではすでに海外勢を上回る総合力を持つ製品が多数あります。
正直なところ、SSDは一定以上の性能を持つものならば、体感速度の差はほとんどありません。であるならば、国産の信頼性と総合力を評価し、応援してみるのも一興かなと思いますね。