CPU/GPU「1世代前のミドルレンジ狙い」は今でも有効か?

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ゲーミングPCを安く手に入れる、もしくは自作PCを安く組む秘訣は「型落ちパーツを狙う」ことです。

この方法は20年近く前からありますが、最近はCPUやGPUといった主要パーツがなかなか値崩れしません。また、2022年夏ごろまでは、半導体不足の影響で型落ちGPUが大幅に値上がりしていました。

果たして、今でも「1世代前のミドルレンジ狙い」は有効なのでしょうか。最近の価格データから検証してみます。

CPU/GPUの型落ちモデルの価格推移

2022年12月時点では、CPUの最新モデルとして「Intel第13世代」「AMD Ryzen7000番台」があります。

同じくGPUとしては「Nvidiaの4000番台シリーズ」「Radeon RX7000シリーズ」がありますね。まずはこれら最新世代の1つ前、かつミドルレンジグレードの製品における価格推移をみていきましょう。

CPU

Intel 第12世代「Core i5 12600」

2022年3月…約32000円
2022年7月…約36000円
2022年11月…約35000円

ADM Ryzen 5000シリーズ「Ryzen 5 5600」(6000シリーズはモバイル向け)

2022年5月…約28000円
2022年7月…約28000円
2022年11月…約20000円

GPU

Nvidia「RTX3060」

2022年3月…約75000円
2022年7月…約53000円
2022年11月…約65000円

ADM(Radeon)「Radeon RX 6600 XT」

2022年3月…約67000円
2022年7月…約60000円
2022年11月…約45000円

こうしてみると、確かに少しずつ安くなってはいるものの、昔のように大幅な値崩れはありませんね。

この傾向は10年ほど前から確認されていたのですが、CPUやGPUは「型落ちかどうか」よりも為替の影響が大きく、発売から1年経過しても価格が変わらないことが増えています。

それどころかIntelのCore i5 12600については、最安値の底が少しずつあがっていて、2022年の年初よりも2000円ほど高くなっています。

GPUについては品薄状態が解消されたことを受けて値下がりが確認されていますが、Radeonに比べるとNvidiaは強気ですね。あまり安くなっていません。

ということで、結論としては「1世代前のミドルレンジに限定すると、時間の経過とともに安くなる可能性は低い」と言えます。

狙うべきは2世代以上前?

ゲーミングPCは性能の要求さえ満たせれば、パーツの世代はそれほど重要ではありません。

つまり、わざわざRTX3060を狙うのではなく、もう少し前の世代を狙っても良いのです。例えばRTXならば、2000番台を狙うと中古市場でかなり安い品が見つかります。

また、GTXでもよい(フルHD~WQHD環境で良い)というのならばGTX1060や1070、1660Tiなども視野に入れていくべきでしょう。要は2~3世代前のミドルレンジですね。

ハイエンドを狙っても良いのですが、ハイエンドはそもそも出回る数が少ないですし、消費電力が大きく電源容量が足りない可能性が出てきます。

実際にSteamのハードウェア調査などを見ると、まだまだ2~3世代前のパーツが現役です。

今後は1世代前のミドルレンジはあまり安くならない、という前提のもとにアップグレード計画を立てていきましょう。また、どうせ待っても安くならないなら、欲しいと思ったときにすぐ購入するのもひとつの手です。