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minisformなどミニPCの専業メーカーが現れ、にわかに超小型PC市場が活気づいています。
しかし、超小型のミニPCはまだまだゲーミング用途では弱いのが事実。あの超小型の筐体にはグラボが積めませんしね。
しかし、AMDの次世代APU「StrixHalo」がくれば、状況は一変するのではないかとも言われています。今回はStrixHaloについて気になる情報をまとめてみました。
StrixHaloとは?
StrixHaloとは、AMDが開発中の次世代モバイルCPU(APU?)のコードネームですね。
世代的にはZen5Cと呼ばれるもので、AMD RDNA3.5アーキテクチャを採用し、40個のCompute Units(演算装置)が搭載されるとのこと。
モバイル向けのCPUなので、AMDのくくりで言えば「APU」に該当すると考えて間違いないでしょう。AMDのロードマップなどから得られる情報では、2024年の下半期に市場投入されるのではと予想されています。
このStrixHaloの特徴は、なんといってもグラフィックチップレットが搭載されることで、独立型GPUに近い描画性能を持つという点。
一部では「スーパーAPU」と呼ばれるほどの性能を持つようで、軽い3Dゲームはもちろん、現在PS5などでプレイされているクラスのタイトルでも滑らかに動かせると前評判が高いです。
StrixHalo搭載のPCはゲーミング用途で使えるか?
さて本題ですが、結論から言うとStrixHalo搭載のミニPCであれば、ゲーミングPCとして使える可能性が極めて高いですね。
現状でAMDの内蔵GPUとしては「AMD 680M」があり、AMD 680Mですらドラゴンクエスト10ならばフルHD環境で「すごく快適」という判定が出ます。
これはドラクエ10の公式ベンチマークソフトでの結果で、すでにAMDの内蔵GPUはエントリークラスの独立グラボと同等の性能を持っていると言えるわけです。
StrixHaloは当然680Mを上回ってくると予想され、2023年春時点のリーク情報によれば「TDP90WのGeForce RTX 4070 Max-Q 」と同等を目指すとのこと。
これはかなり驚きですね。内蔵GPUでありながら薄型PC向けのデチューンされたモデルとはいえRTX4070クラスと同等の性能が実現するならば、ほとんどのゲーミングPCはミニPCで良いことになります。
問題は価格ですが、AMDですから競合他社を意識した戦略的な値付けを行うはず。APUは事実上ライバルが不在で、Intelをそれほど意識するとも思えないのですが、最初は強気かもしれません。
しかし2025年ころには価格改定によってStrixHalo搭載のミニPCが安く手に入る可能性もあります。個人的には10万円前後で買えるならば速攻で押さえにいきたいくらいです。
内蔵GPUがらみの話題としては、ここ5年でもっともホットかもしれないです。
省スペースなゲーミングPCが欲しいならStrixHaloまで待つのもあり
ということで、StrixHaloはAMDのAPUとして近年最高の性能を持つ可能性が高いです。ゲーミングPCの概念が変わる可能性すらあるので、個人的には超期待ですね。
ミニPCでRTX 4070クラスが実現できれば、もう大半のゲーマーはデスクトップPCが不要になるわけですし。2024年~2025年ころには、ゲーミングPCの超小型化が進むのかもしれません。