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ネットでPC関連サイトなどを見ていると「未使用品が大量入荷」といったニュースを見かけることがあります。
この未使用品は偽物ではなく本物なのですが、一体なぜ今頃?と不思議に思ったりしませんか?
今回は「未使用品大量入荷」の出どころについて解説してみたいと思います。
未使用品の大半は長期在庫
早速結論ですが、未使用品の大半は企業が保有する「長期在庫」です。
在庫は会計上「資産」になるわけですが、あくまでも会計上の話で、実際は売れなくてはお金になりません。
モノのままだと資産としては計上できますが、店の運営資金をまかなったり、人件費を払ったりはできないわけですよね。
そこで「お金」に変える必要があるわけですが、長期在庫になるくらいですからすぐにはお金に代わりません。つまり、普通に売ってもあまり売れないのです。
そこで、企業相手に長期在庫を一括で買い取る企業が、いわゆるBtoB取引(企業間取引)として大量の未使用品を買い取ります。
昔のipadやタブレットの未使用品が大量に出回るのは、このように「企業Aの長期在庫→企業Bが買い取って安値で販売」という図式があるからです。
企業Aにすれば、不良在庫になりそうな未使用品の山を有用性の高い資産(=現金)に変えられるので、安値で処分してもメリットがあります。
また、企業Bは売れば確実に利益が出る価格で未使用品を入手できるので、こちらもメリットがあります。もちろん、私たちも型落ちとは言え新品を格安で入手できるので嬉しいですよね。
未使用品が出回るタイミングは?
未使用品が出回るタイミングに「これ」といったものはなく、ケースバイケースです。
ただし、傾向としては「決算月の前」などに出回るケースが多いですね。これは在庫を安く処分することで売上総利益が減り、税金面でのメリットを受けられるからです。
もちろん、定価で順調に売れればそれに越したことはないのですが、売れずに在庫が積みあがるとキャシュフローが悪化する上に節税もできず、さらには保管コストもかかるという三重苦なので、安くても処分したほうが良いわけです。
ちなみに日本企業の決算月は「3月・9月・12月」の3パターンが最も多いので、2~3月、8~9月、11月~12月に未使用品が出回りやすいです。
実際にAkiba PC hotlineなどを見ても、この時期に未使用品が出回っていることが多いですね。この記事の執筆時点ではイオシスに第3世代AirPodsの未使用品が入荷しています。
こちらです。(https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1557079.html)
大量入荷された未使用品はすぐ消滅する
未使用品は定価の3割~5割引きで販売されることが多く、かなりお得です。最新世代ではないものの、未使用品ですから長く使うことができますし、所有欲も満たせます。
なので、未使用品を専門に狙う人々がいて、そこそこ人気があるため売れ行きが良いのです。また、未使用品を販売するイオシスのような事業者も、店頭・ネット両方で一気に売り出します。
最近は転売ヤーを意識して「転売してもギリギリ利益がでないライン」で売っているものの、売れ行きは良いようです。
電気街ではこうした未使用品のセールがたまにあるので、興味がある方は是非チェックしてみてください。タブレットやスマホの2台持ちなら未使用品はとてもお得ですよ。