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最新のグラフィックカードであるNVIDIA RTX 4090と、その前身であるRTX 3090。どちらも高性能なゲーミングおよびクリエイティブ用途に適したモデルですが、性能だけでなく電気代も重要な比較ポイントです。
そこで今回は、これら2つのグラフィックカードを毎日10時間稼働させた場合の電気代を詳しく比較し、どちらがより経済的かを検討します。
グラボ本体の消費電力
まず、RTX 4090とRTX 3090の消費電力を確認します。ここで紹介するのはあくまでも理論上の値です。
RTX 4090: 約450W
RTX 3090: 約350W
カードが最大負荷で動作した場合の消費電力では、RTX4090のほうが高いですね。
1日の消費電力
次に、2つのグラボを毎日10時間稼働させた場合の1日の消費電力を計算します。
RTX 4090: 450W × 10時間 = 4500Wh(4.5kWh)
RTX 3090: 350W × 10時間 = 3500Wh(3.5kWh)
1ヶ月の消費電力
1ヶ月(30日)間の消費電力を計算します。
RTX 4090: 4.5kWh × 30日 = 135kWh
RTX 3090: 3.5kWh × 30日 = 105kWh
1ヶ月の電気料金の計算
日本の平均的な電気料金は、1kWhあたり約27円と仮定します。
RTX 4090: 135kWh × 27円 = 3645円
RTX 3090: 105kWh × 27円 = 2835円
年間の電気料金
年間の電気料金を計算します。
RTX 4090: 3645円 × 12ヶ月 = 43740円
RTX 3090: 2835円 × 12ヶ月 = 34020円
最大消費電力では4090の電気代が高いが実際は?
上の計算結果を基に、RTX 4090とRTX 3090の電気代を比較すると、次のことがわかります。
・RTX 4090は、毎日10時間稼働させた場合、月々約3645円の電気代がかかり、年間では約43740円
・RTX 3090は、同じ条件で月々約2835円、年間では約34020円の電気代
・RTX 4090の方がRTX 3090に比べて年間約9720円多くの電気代がかかる
ただしRTX4090はPLの設定で消費電力を大きく落とせますし、設定をいじらずとも自動的に調整されるので、最大負荷で動作する時間は非常に短いです。
もともと「ワットパフォーマンス(消費電力に対する処理能力)」が高く、同じ電力でも多くの処理をこなせるという点を忘れてはいけません。
特に「4K@60FPS」くらいだとかなり電力を抑えられるので、消費電力は100W未満という声も。そうなると上の電気代の3割未満で収まりますね。
実際に4090に移行した友人知人の声をきくと、3090と大きく変わっていない(つまり気が付かない程度の差)という内容が多かったです。
厳密に計算すると下がっている可能性すらあると。価格性能比があまりよくないことで人気が今一つだった4090ですが、ランニングコストはかなり優秀なようです。