中古ノートPCを買う人が増えている背景とは?

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あくまでも私の主観ですが、2010年代の後半くらいから中古PCを買う方が増えたように感じます。

中古PC市場は大昔からあったのですが、一般の人はほとんど買うことがありませんでした。

なぜ今、中古ノートPCを買う人が増えているのか、その理由を考えてみました。

コロナ禍の半導体不足がきっかけか?

私が個人的に「中古でノートPCを買う人が増えたなあ」と感じたのは、コロナ禍の真っただ中だった2021年の夏ごろですね。

ちょうどこのころ、半導体不足やテレワーク需要の影響から、ノートPCが品不足に陥りました。

個人用とではなくビジネス用途で買う人が増えたので、ものの見事にPCが売り切れになっていましたね。

また、PC本体の価格が高騰しはじめたのもこのころ。

やがて、新品の購入をあきらめた人たちが、程度の良い中古に目を向けはじめました。

メルカリやヤフオクにも大量の中古PCが出品されたり、よくわからない業者が自作PCを売っていたり。

私自身は「これはトラブルが増えるだろうなー」と思っていたのですが、思いのほか満足している人が多かったです。

中古ノートPCのボリュームゾーンは、5年~7年前のモデル。2021年当時は、Core iシリーズの7000番台あたりが人気だったように思います。

事務作業だけをこなすなら十分な性能で、しかも価格は3万から5万円程度。ビジネス向けであればWebカメラが内蔵されていることも多く、テレワーク需要を満たすには十分だったようです。

このことが「中古PCで十分では?」という感覚を人々の中に植え付けるきっかけだったように思います。

大手企業が中古PC市場に参入

中古PC市場が伸びている背景には、大手企業の参入もあると思います。

大手BTOメーカーは中古PCの直販サイトを運営していますし、「Qualit」のように大手リース企業が中古PCのECサイトをオープンしている例もあります。

もともとは新品を売っていたり、企業にリースとして提供していた企業が中古PC市場に参入しているわけですね。

大手企業が提供する商品なので、中古とはいえ保証付き。12か月保証が標準で提供されるなど、新品なみに手厚いです。

しかも価格は1桁万円が当たり前で、定期的にセールもやると。こうなれば中古PCを買う人が増えるのもうなずけますね。

「中古ノートPCは壊れやすい」は本当か?

これは本当でもあり、嘘でもあります。ノートPCはデスクトップとは違い、使う人によって消耗具合がかなり変わるからです。

デスクトップであれば、本体は必ずどこかに据え置いていますよね。個人差といえば温度や直射日光が当たるかどうかくらいのもので、最近のPCならそれほど神経質になる必要はありません。

ところがノートPCは持ち運びが前提なので、使う人によって故障リスクが全く違います。

テーブルや机におきっぱなしで使う人もいれば、布団やソファに直置きして熱をパンパンにこもらせながら使う人もいます。

もちろん後者のほうが消耗は激しいのですが、こうした違いは中古で買う人から見えません。

中古ノートPCの目利きは非常に難しく、極論を言えば分解しなければわからないことだらけです。それだけに、保証付きの製品が増えているのは嬉しいですね。

年々PCの性能が上がっていますし、故障しにくくなっているので、もう新品にこだわる必要はないのかもしれません。