グラボファンの応急処置はケースファンでOK

※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

実は先日購入した中古のGTX1060のファンを交換したのですが、このファンがちょっとハズレだったようで対策に乗り出しました。

今回は非公式かつ自己責任な方法ですが、グラボのファン交換を安価で手っ取り早く済ませる対策をご紹介します。

グラボファン交換のキラーアイテム「静音ケースファン」

結論から言うと、グラボのファン交換における応急処置では「静音モデルのケースファン」が大活躍します。

「グラボにケースファン?」と疑問に思う方もいると思うので、流れを簡単に解説しますね。

まず、一般的に中古のグラボはファンがヘタって異音を発することが多いです。普通、GPUコア自体は通常使用の範囲では滅多に劣化しません。

また、PCIeスロットも頻繁に抜き差ししたり乱暴に扱ったりしていなければ、数年問題なく使えることが多いです。

しかし、ファンだけは物理的に回転している部分なので、どうしても経年劣化が生じます。HDDなどと同じで、これは避けられません。

裏を返せば、ファンだけを新品に変えるとしばらくは使えるということですね。ただし、ファン交換でハズレを引くと一気に詰みます。

今回、私もファンを新品同等品に変えたのですが、これが見事にハズレでした。動作は問題くよく冷えていましたが、あきらかに元のファンよりもうるさい。

回転数を40%に落としても「ブーン」という回転音が部屋の隅まで届くので、日常生活でも気になるのですよね。そこで荒業ですが、グラボのファンを取り外し、PCケースファンをくっつけてみることにしました。

サイズ KAZE FLEX 120 PWMをGTX1060にドッキング

今回使用したケースファンは、サイズの「KAZE FLEX 120 PWM (風フレックス 120 PWM)」です。

ケースファンとしては鉄板中の鉄板ですね。私もケース内に3個ほど設置していますが、非常に静かですし故障もしません。

何よりいつでも入手可能で安価、自作erの強い味方です。このKAZE FLEX 120 PWMを、GTX1060のヒートシンクに直付けし、マザーボードのファンコン差込口から電源をとって回転させてみました。

ちなみに直付の方法ですが、

  • ヒートシンクをアルコールティッシュなどで脱脂する
  • よく乾かしてからゴリラテープなど密着力の高い両面テープで接着
  • ファンが下向きなので落下防止のためにグラボとファンをタコ糸で縛る

というかなり原始的なもの。この状態で1か月使用してますが、自分でも驚くほど何も問題が起こっていませんね。

結果は大成功、あらゆる面でグレードアップ

マザーボードのファンコンに接続したので、回転数も自由に調節できるうえ、ファンの直径が大きくなったので低回転でもしっかり冷やすことができます。

つまり、音は静かになり冷却能力も増しました。たまたまうまくいったのだと思いますが、やはり大径ケースファンの静音性&冷却能力は鉄板ですね。

マザーボードに接触しないように位置調整しながらヒートシンクと接着するなど、少々の手間はかかりましたが予想以上の使い心地。

初めからこれで良かったのではと思うほど、本当に静かになりました。

加工は簡単、しかしあくまでも自己責任で

今回の作業は、

  • グラボのファンを外す
  • ケースファンをヒートシンクに接着する

という2工程なのでとても簡単なのですが、接着が不十分だったりグラボの基盤を傷つけてしまったりすると安定稼働しない恐れがあります。

その点はくれぐれも自己責任でお願いします。しかし、切ったり削ったりという加工は不要ですし、両面テープとタコ糸だけで事足りるので応急処置としては十分ですね。

何よりファンコンで回転数を簡単に落とせるのが魅力です。グラボファンの交換で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。