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最近はCPUの世代が上がっても、以前のように性能が爆発的に向上するという時代ではなくなりました。しかし、その中で大きな進化を遂げたCPUがあります。
それがIntelのKabylake世代の廉価版CPU「Pentium Dual-Core G4560」です。一体この低価格CPUの魅力はどこにあるのでしょうか。格安ゲーミングPCを自作したい方は必見の内容ですよ。
4スレッド化によって大きく進化したPentium Dual-Core Gシリーズ
Skylake世代からKabylake世代に移り変わる中で、最も大きなインパクトといえば「Pentium Dual-Core Gシリーズの4スレッド化」ではないでしょうか。
私個人はハイエンドからミドルレンジCPUの性能がそれほど変わらない中で、唯一といって良いほど進化したCPUだと感じています。
2コア2スレッドから2コア4スレッドになったことで性能は2倍!……とまでいきませんが、スレッドが増えたことによる恩恵は確実に存在します。
もともとPentium Dual-Core Gシリーズは、格安CPUをOC(オーバークロック)して使う自作PCファンから支持されており、コスパが優れた製品でした。
それが価格はそのままに、4スレッド化したのですから、これを進化と言わずにはいられません。
高いシングルコア性能と圧倒的な安さ
もともとPentium Dual-Core Gは、コア数が少ないだけでシングルコア性能は高い製品でした。しかしG4560ではこのシングルコア性能も向上しており、かつての「Core i7 940」「Core i5 2400」といったハイエンド~アッパーミドルクラスのCPUよりも高い性能を維持しています。
マルチコア性能でもこれらと何ら遜色なく、消費電力や価格を考えるとコスパ最強は間違いないといっても過言ではないでしょう。
実売価格は7千円弱で、TDPは54Wですから、ファンレスCPUとして運用するもよし、OCで格安ゲーミングPCとして運用するもよし、お財布事情が厳しい自作PCファンの強い味方になってくれます。
GTX1050Ti以下のグラフィックボードならベストバイのひとつ
G4560はGTX1050Ti以下のグラフィックボードであれば、上位のCPUと比べても全体のパフォーマンスが変わりません。しかしGTX1060以上となれば、さすがにCPU性能がボトルネックとなってPC全体のパフォーマンスが落ち始めます。
したがって、やや軽めのPCゲームを快適に楽しめる環境を格安で作りたい!といった方におすすめです。内蔵GPUがHD610とやや弱いため、ミドルレンジ下位クラスのグラフィックボードと組み合わせて使うとよりバランスが良くなります。
FF14やドラクエ10など、数年前にリリースされた人気ゲームであれば、何ら問題なく遊べるレベルですよ。