「メモリの増設」がなぜPCの性能向上につながるのか?具体的な根拠を解説

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パソコンの性能向上を目指す際に、メインメモリ(RAM)の増設を行う方は多いですよね。

私も昔はよくやりました。メモリを増やすことで、パソコンは複数のアプリケーションを同時にスムーズに動作させ、複雑なタスクにも対応しやすくなります。

しかし「メモリが具体的に何に役立っているのか」を理解しているでしょうか。ここではメモリ増設による具体的な改善効果を理解するための情報をまとめてみました。

1. メモリ不足によるスワップの回避

メインメモリが不足すると、PCは一部のデータをストレージ(HDDやSSD)にスワップする必要があります。

スワップとは、メモリに収まりきらないデータを一時的にストレージに保存し、必要に応じてメモリに戻す動作のことです。

この「保存→メモリに戻す」という動作は、非常に効率が悪いものです。メモリのアクセス速度に比べてストレージの速度が遅いため、PCの全体的なパフォーマンスが著しく低下します。

逆にメインメモリを増やせすことでスワップの頻度が減り、PC全体のレスポンスが向上します。メモリ増設による最もシンプルで強力な効果のひとつですね。

2. 同時に処理できるデータ量の増加

メインメモリの容量が増えることで、PCは一度に処理できるデータ量が増加します。

たとえば、大量のアプリケーションやブラウザのタブを同時に開いて作業する場合、メモリが多ければそれらすべてをメモリ上に保持できるからです。

アプリケーション間の切り替えが迅速になりますし、作業効率も上がるでしょう。

特に、グラフィックデザイン、動画編集、3Dレンダリング、ゲームなどのメモリを多く消費するタスクでは、メモリ増設効果を体感しやすいです。

3. キャッシュの利用効率向上

現代のPCは、メモリをキャッシュとしても利用します。

キャッシュとは、頻繁に使用されるデータを高速にアクセスできる領域に一時保存することで、全体的な処理速度を向上させる仕組みです。

メモリが増えることでより多くのデータをキャッシュに保存できるため、データの読み書きが速くなり、アプリケーションの起動や操作がスムーズになります。

4. 仮想マシンのパフォーマンス向上

複数の仮想マシン(VM)を同時に実行する環境では、各VMがそれぞれのメモリを使用します。

メインメモリが不足していると、仮想マシンに対する割り当ての量を減らさなくてはなりません。その結果VMのパフォーマンスが低下し、システム動作が不安定になる可能性があります。

VMを多用する方ならばメモリはあればあるほど良いでしょうね。1台のPCで複数のVMがスムーズに動かせるのでとても便利です。

5. マルチタスキング性能の向上

メインメモリの増設は、マルチタスキング(複数のアプリケーションを同時に実行すること)のパフォーマンス向上に直結します。

メモリが不足している場合、PCは一部のアプリケーションをスワップアウトしてストレージに保存するため、アプリケーションの切り替えや操作が遅延します。

メモリを増やすことで、複数のアプリケーションを同時に実行してもスムーズに操作でき、作業効率が向上します。

ゲームだけではないメモリ増設の効果

このようにメモリ増設の効果はゲーム以外でも沢山あります。普段の動作も高速になるので、メモリは多いに越したことないですね。

私も昨年までは16GBで十分と感じていましたが、現在は32GBまで増設しました。VMを動かしながらタブをたくさん開いてブラウジングしても安定しているので快適です。