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最近はプロセスルールの微細化がなかなか進まず、CPUの進化が止まっていると言われます。確かに一時に比べると世代ごとの性能差は小さくなり、性能向上の勢いは衰えています。
しかし、PC自体の進化が止まったわけではありません。ゲーミングPCが人気を集める中、PCは確実に進化しているのです。
「速い」よりも「遅くならない」という進化
CPUがシングルコアからデュアルコアになったとき、最大の売りは「速度低下が起こりにくい事」でした。この流れはここ5年ほどでさらに加速し、どんな処理をしても速度が低下しないことを目指して、CPUは進化しているといえます。
特に2017年はメニーコア元年と言っても良いほど、本格的なメニーコアCPUが続々と登場しました。Ryzenや第8世代Intel製CPUは、6コア以上で安定した性能を誇り、これまでの常識を覆すコストパフォーマンスを実現しています。
また、人間が「遅い」と感じて我慢できる時間の限界は、1説によると「10秒」なのだそうです。みなさんは3年以内に買ったミドルレンジ以上のCPUを使用して10秒以上フリーズした経験が何回あるでしょうか?故障や動画のエンコードなどを除けば、人間に10秒待たせるPCは本当に少なくなったのです。
ちなみに、10年前なら10秒以上のフリーズは、今よりももっと頻繁でした。これだけでもPCが進化しているとわかりますよね。
高性能でもエコなCPUで電気代が安くなった
デュアルコアCPUが登場したばかりの頃は、CPUもGPUも電気を相当つかうパーツでした。そこから消費電力の低さが注目されるようになり、現在のようにエコなCPUが発達する流れができたわけです。
ちなみに最新第8世代のintel製core i5 8400はTDP65W。名機と呼ばれた第2世代のSandy Bridgeでは、物理4コアのcore i5 2400がTDP95Wでした。
厳密にいえばTDPは消費電力を表すわけではないものの、低いほどに消費電力が少なくなるため、省電力性が高まっていることがわかります。
CPU以外の部分でも進化は続いている
PCの性能はCPU以外の部分も関係してきます。GPU、ストレージ、これらの接続規格などです。特にPCI Express 3.0の普及やSSDの一般化によって、GPUやストレージとのデータのやり取りがスムーズになり、速度は向上。
PCI Express 3.0接続のM.2SSDなら、Serial ATA接続よりも4倍から6倍といった転送速度を叩き出すのです。CPUが全く同じでも、ストレージやGPUの接続規格が進化すれば、PC自体の進化は続いていくことになります。
ゲーミングPCはさらに進化し続ける
このようにCPUのプロセスルール微細化が進まずとも、PC自体はどんどん進化しています。特にゲーミングPCが注目されるようになり、BTOパソコンはトータルパフォーマンスを向上させたハイスペックモデルをどんどん生み出しています。
さらに進化したからといって値段が極端に上がるわけではなく、微増~据え置きが通常です。つまり、ゲーミングPCは常に進化しており、欲しいと思ったときに買うのが最適、と考えられるでしょう。