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睡眠と食事以外の大半をネットゲームに費やすような「ネトゲ廃人」は、以前よりも少なくなった気がします。MMORPGよりもFPSやRTSが主流になったからでしょうか。ただし、以前とはやや生態が異なるものの今でもネトゲ廃人はしっかり存在するようです。
一体、従来のネトゲ廃人と何が違うのでしょうか?
ネットゲーム黎明期の「ネトゲ廃人」
MMORPGが全盛時代だった2000年代前半、ネトゲ廃人はこんな感じだったのではないでしょうか。
- 1日10時間以上ネットゲームをプレイする
- 部屋にこもりきりの生活である
- 時間=強さであるため、より多くの時間を使える者が有利(廃人化しやすい)
昔のネットゲームは、定額課金が主流でした。そのため「リアルマネー」よりも「時間」が強さの源泉だったのです。しかし時代は変わり、単に時間をかけただけではゲームの中で地位を築くことが難しくなりました。
多くのゲームが時間よりもリアルマネーを使ってくれるユーザーを優遇しはじめ、時間だけを無限に投下できるネトゲ廃人は減っていったように思います。
現代の「ネトゲ廃人」の特徴は?
このような流れの中、ネトゲ廃人の定義が少しずつ変わってきたように思います。最近のネトゲ廃人の特徴は次のようなものではないでしょうか。
- ゲームに投入できるお金が潤沢である
- ハードウェアにお金をかけている
- SNSや配信サイトを通して仲間を獲得する能力が高い
これはもはや「廃人」という感じではありませんね。単純に「趣味に没頭する人」です。主語がゲームではなく、野球でもゴルフでも自転車でも成立します。LoLやPUBGなど、大ヒットを飛ばしたゲームはいずれも他社との綿密な連携が攻略の鍵を握ります。
そしてプレイヤーにいわゆる昔のネトゲ廃人は少なく、積極的に他者とコミュニケーションをとりながら自由にゲームを楽しむ人々が増えているわけですね。
ゲーミングPCはネトゲ廃人への片道切符ではない
つまり、ゲームに熱中する人は「ネトゲ廃人」よりも「リア充」方向にシフトしやすいのです。逆に「リア充」の要素がなければ、ゲームライフを満喫しにくいといえます。
延々とレアアイテムを掘り、投入した時間=強さだった時代は終わっています。今は適度なお金と人間関係が、ゲームライフを充実させる要素なのでしょう。
VR(仮想現実)からAR(拡張現実)へとトレンドが変わっている今、ゲーミングPCはSNSや配信サイト、VC(ヴォイスチャット)を通じて他者との関係性を深めるツールです。ゲームが社交性を高めるツールとして注目される日も、そう遠くは無いのかなと感じます。