※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
ゲーミングPCは、必要十分な性能を安く実現できることも重要です。つまり「コスパ」が重視されることもあるわけです。そこで注目すべきが「APU」です。AMDのAPUは、ゲーミングPCのコスパを引き上げる重要なアイテム。
昨年発売されたAthlon GEシリーズは、「Zen」と「Vega」を採用しつつ、コスパを大幅に引き上げたAPUとして注目されました。そして2019年、Athlon GEシリーズの最新モデルが発表されています。一体どのような内容なのかを解説したいと思います。
Athlon 200GEの進化版「Athlon 300GE」
AMDのAPUは、第2世代Ryzenにも使用されている「Zen」アーキテクチャと、「Vega」アーキテクチャを採用して以降、非常に優秀なCPUになりました。
CPU部分の性能こそやや低いものの、GPU性能を含めた総合力は非常に高く、価格に比べても良好なバランスを維持したCPUになっているのです。
2018年には、実売価格7000円ながら必要十分なスペックを持った新APU「Athlon 200GE」が発売されました。
そして、2019年中には、この後継モデルである「Athlon 300GE」が登場するのではないかと噂されています。2019年9月時点で明らかになっている情報は、以下のとおりです。
Athlon 300GEの基本スペック(予想)
- 2コア4スレッド
- 3.4GHz動作
- TDP 35W
- プロセスルールは12nm
TDP35Wは前世代の200GEと変わりませんが、プロセスルールが14nmから12nmへと微細化しています。また、APUの開発コードネームも、従来の「Raven Ridge」から「Picasso」へと変わっているようです。
価格やベンチマークなどは一切情報が出ていませんが、AMD製APUの新たな選択肢が生まれることは間違いないのではないでしょうか。
安価なマザーボードが登場するかで価値がかわる
これは、Athlon 200GEにも言えたことですが、低TDP&低価格を活かせるマザーボードがなければ、APUの価値は半減してしまいます。
特にmini-ITXのものは、それほど安くないため(1万円~2万円)、実売価格が数千円のマザーボードを入手できるかが、ターニングポイントかもしれません。
Athlon 300GEも200GEと同様に7000円前後の価格を維持するでしょうから、この点は無視できないですね。マザーボードの価格が上位モデル(通常のRyzen APU)と同じであれば、数千円をプラスして上位モデルを狙ったほうがコスパが良いからです。
いずれにせよ、ローエンドAPUの進化は、安価なゲーミングPCの構築に大きく貢献します。Athlon GEシリーズの性能があがっていけば、5万円以下でゲーミングPCを自作することも決して夢ではありません。