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自作PCやBTOパソコンの知識がついてくると、どうしても目につくのが「BTOパソコンはぼったくり」という評判です。
私は全くそう思わないのですが、自作PCやゲーミングPCに興味を持ち始めて1~3年程度のゲーマーほど、こういった評判を信じやすい気がします。
そこで、自作歴12年の私が、BTOパソコンの評判と使用感について考察してみました。
自作よりも割高になるのは確か
価格から結論を言うと、自作PCのほうが安くなります。必要十分な性能を実現するために、安くて良いパーツを選び放題だからです。
一方BTOパソコンは、基本的にメーカーが用意した組合せしか選択できません。
例えば、「Ryzen 5 3600 + GTX 1660Tiでメモリ16GB」のようなゲーミングPCは、極限までパーツを厳選すれば10万円程度で作れてしまいます。
以下はその構成例です。
OS | Windows10 home | 17000円 |
CPU | Ryzen 5 3600 | 25000円 |
GPU | GTX 1660Ti | 30000円 |
メモリ | 16GB(8GB×2) | 13000円 |
マザーボード | B450チップセット搭載マザー | 7500円 |
電源 | 500W~600W電源 80PLUS Gold | 7000円 |
ケース | ATX対応 | 3000円 |
SSD | 250GB | 5000円 |
計:107500円
OSやメモリ、ケースを流用しつつ、既存のパーツを売却すればさらに2万~程度は価格を下げられるでしょう。そうなると10万円を切ってきます。
このクラスの性能なら、事実上、プレイできないゲームはありません。PUBG、LOL、その他主要なオープンワールド系であっても、普通以上画質でストレスなくプレイできます。
一方、BTOパソコンで同じような性能を持つモデルを買うと、大体13~14万円程度が相場です。ドスパラあたりでは、ちょうど「GALLERIA RT5」が該当しますね。メモリを16GBにカスタマイズすると、大体税込み13万円です。
問題は保証と手間、さらに…
しかし自作PCはパーツ自体の保証はあっても、PC全体の保証はないため、相性問題や何らかの故障に対しては自分で対応しなくてはなりません。
この点はBTOパソコンが当然優れています。パーツそれぞれの保証はもちろんのこと、PC自体が「製品」なので、組み合わせの不具合や初期不良等にも当然対応してくれます。
また、ショッピングクレジットで分割購入ができたり、中古として売却がしやす点もメリットですね。
ゲーミングPCはパーツごとに分解して売却すると高値で売れるのですが、本当に本当に面倒です。かといって、どこの誰が組んだかもわからない自作PCは、あまり売れません。
その点、BTOメーカーのPCは、組みあがったPC自体が製品なので、売れやすいのです。この「分解しなくてもリセールが効く」と言う点は、実は見逃されがちなメリットだと思います。
長期で考えると全くぼったくりではない
BTOパソコンをぼったくりと考えるのは、おそらく購入時の価格のみを見ているからです。3~5年の長期で見ると、全くぼったくりではありません。最近のBTOメーカーは企業努力が素晴らしく、保証やサポートも充実しています。
実際に数年単位で考えると、購入時の価格差(1~2割程度)はほとんど問題にならないかと思います。