2020年、IntelとAMDは結局どちらが買いなのか

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Ryzen vs Coreシリーズの戦いは2020年も続行中であり、AMDとIntel社はこぞって優れたCPUをリリースし続けています。

このような状況の中「もう、どっちが優れているのかよくわからない」という方が増えています。実際、私も「結局どっちがいいの?」とよく質問されます。

そこで、さまざまな角度からIntelとAMDのCPUを比較し、買いの判断に参考になるようまとめてみました。

ポイント1:価格(コストパフォーマンス)

価格は絶対値よりも性能比(つまりコストパフォーマンス)で見るべきです。この点でいえば、AMDは素晴らしい結果を叩き出しています。

特にローエンド~ミドルレンジのCPUは、ほぼAMDの製品に軍配が上がると言っても過言ではないでしょう。AMDのロー~ミドルレンジ帯は、Intelに置き換えると1~2ランク上のCPUと互角であることが多いのです。

Ryzen 5 3600、Ryzen 3 3300X、そして近々発売されるRyzen 5 1600AF。1万円~2万円代のCPUが強すぎます。

Intel製のCore i3~i5はほとんど無力化されていると言っても良いほどです。ただし、マルチコア性能ではAMDが圧倒しているものの、シングルコア性能では依然としてややIntel製CPUが強いのも事実。

ゲーム用途でも徐々にマルチコア性能が重要になってきましたが、5年以上前のタイトルならばシングルコア性能を重視していることも多いでしょう。

したがって「古めのゲームを快適に遊ぶならIntel製CPU」「将来に向けてコスパに優れた万能型PCを組むならAMD」と言った棲み分けができます。

私なら、今コスパ重視ならばAMDで決まりですね。

ポイント2:ゲーム用途での性能

上でも少し触れましたが、ゲーム用途は「シングルコア性能(シングルスレッド性能)」がモノを言うケースが多いです。

そのため、タイトルによってはFPS(フレームレート)の上位がIntel製CPUのハイエンドモデルで占められています。

しかし、AMDもシングルコア(シングルスレッド)性能を強化しており、Zen2世代(第3世代Ryzen)ではIntel製CPUと大差ないところまで追い上げました。

次世代(Zen3世代)ではシングルでもAMDが優勢になる可能性は高いでしょう。

ポイント3:対応マザーボードの豊富さ

Ryzenの大攻勢でAMD向けのマザーボードはラインナップが大幅に増え、Intelと大差ないまでになりました。また、AMDのCPUはソケットAM4を採用して5年目であり、比較的ソケットの寿命が長いといえます。

ソケットAM4はおそらく2020年以降も対応CPUが発売されますから、B550チップセット採用マザーボードなど、汎用性とバランスに優れたマザーボードを購入することであと4~5年は問題なく使用できます。

正直なところ、マザーボードのラインナップはAMDもIntelも大差がありません。使いたいCPUに合わせて選ぶのが吉ですね。

結論:2020年はAMD

結論としては、「遊びたいタイトルによるものの、総合的にはAMDが買い」と言える状況です。

実際にAmazonのCPU販売数でも世界ランキングの上位は軒並みAMD製のCPUとなっています。コスパ最強のロー~ミドルレンジ帯に6コア12スレッドモデルが登場したことも、AMDの強みですね。