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リリース前はあれほど期待が高かったRTX3060ですが、その全容が明らかになるにつれ、評価が低下しています。
端的に言うと「中途半端な性能で高い」ことが原因ですね。RTX3060の購入を見合わせた人間は、私の周りにも数多くいます。
では、2021年の鉄板ミドルレンジGPUは、どのモデルになるのでしょうか?
ミドルハイの3060Tiか、前世代の2060か
RTX3060は最強のコスパモデルとして期待されていました。
しかし、いざふたを開けてみると、先行発売されたRTX3060Tiに比べて性能低下が著しいことが話題になっています。
それにもかかわらず、価格は日本円で6~7万円前後。価格的にちょっとミドルレンジとは呼びにくいうえに、3060Tiと価格がほとんど変わりません。
コロナ禍を背景としたデジタルデバイス価格の高騰があるとはいえ、ちょっと価格性能比が微妙すぎますよね。
RTX3060を狙っていた層(GTX1060やGTX1660あたりを使用していたユーザー)は、移行先の候補を失った形です。
一部報道では、RTX2060の再生産が開始されたとも言われており、「RTX3060の代替品」を探す人が多そうです。ということで、RTX3060に代わるミドルレンジの鉄板を考えてみました。
候補1:RTX3060Ti
価格がほとんど変わらないのであれば、いっそのことミドルハイを狙ってしまおうという心理から、RTX3060Tiを選ぶ人が増えそうです。
3060との差額は「70ドル(日本円で7600円程度)」であり、実売価格は1万円程度の差になるでしょう。
ひとつ上のモデルであるRTX3070が10万円越えの価格であることを考えると、十分に元は取れそうな気がします。ただし、価格の絶対値が気になりますね。
ミドルレンジのコスパモデルを狙うユーザーは、「GPUの予算は4~5万」と決めていることが多いため、明らかに予算オーバーです。
候補2:RTX2060無印、SUPER
前世代のミドルレンジを使用するという手もあります。再生産が決定したとの報道もあり、今後は入手しやすくなるかもしれません。
しかし、RTX2060無印およびSUPERは「レイトレonにするとFPSが極端に落ちて使いにくい」一方、「レイトレoffやフルHDならオーバースペック」になりがちなモデル。
レイトレを楽しむユーザーならRTX2070以上を選びますし、フルHD環境でのコスパを追求するならGTX1660Ti・SUPERでいいわけですからね。
さらに言うならば、もともとGTX1660Ti・SUPERを使っていたユーザーの移行先としてはまず選択されません。価格性能比の差が微妙すぎて入れ替えるメリットが無いのです。
候補3:RTX2070無印、SUPER
ここはもうミドルレンジですらないと思いますので、RTX3060を狙っていたユーザーの移行先になるかは微妙です。
性能面では文句なしですが、価格がネック。明らかに予算オーバーですし、RTX3060の失敗を受けて高騰気味です。
目ぼしい代替品が無い今…高まる3050への期待
以上、RTX3060を期待していたユーザーの留飲を下げるモデルは、2021年3月時点でほぼ見つからないことがわかります。
したがって、ミドルレンジGPUの入れ替えは「もう少し待つ」べきかもしれません。ちなみにAMDのモデルも仮想通貨マイニング需要の復活を受けて高騰気味であり、なおかつTDPの面で難があるものばかり。
RTX3050や3050Tiがいつ登場するかは未定ですが、これが本来の「コスパモデル」であれば、かなりの人気を集めるでしょうね。
ただし、RTX3050シリーズはモバイル向けを想定しており、リークされた情報から「メモリ4GB」であることが判明しています。
メモリ量だけで性能を語るのはナンセンスですが、GTX1060やGTX1660当たりと比較しても、ちょっと不安が残るスペックです。
2021年は少し様子見で、GTX1660Tiあたりを中古で購入し、時間を稼ぐべきなのかもしれません。コロナ禍や仮想通貨需要など、品薄・高騰の原因はしばらく続きそうですからね。