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自宅のPS5を外出先から操作してゲームがプレイできる「リモートプレイ」は、クラウドゲーミングのリモート版とも言える存在です。
このリモートプレイでは、PCが必要になりますが、気になるのはそのスペックではないでしょうか。
果たして中古PCでもPS5のリモートプレイを使うことができるのか、調査してみました。
PS5のリモートプレイに必要なスペック
PSの公式サイトによれば、PS5のリモートプレイに必要なスペックは次のとおりです。
・OS:Windows 10(32ビット版または64ビット版)
・CPU:Intel Coreシリーズ(第7世代以降)
・ストレージの空き容量:100MB以上
・メモリ:2GB以上
・画面解像度:1024 × 768以上
・サウンドカードおよびUSBポートが必須
Intel Coreシリーズの第7世代以降といえば、Core iシリーズの7000番台ですから、2016年あたりに発売されたPCであればリモートプレイは可能ということになります。
Windows10が必須となるものの、その他のスペックは10年前のPCでも余裕でクリアしているものばかりですね。
ということは、中古PCにWindows10をインストールしてあれば、リモートプレイ用PCとして使えることになります。
特に安めの中古ノートPCは5万円未満で購入できるため、外出先でのゲーミングPCとして最適かもしれません。ではどの程度のスペックならばストレスなく遊べるのでしょうか。
第6世代 2コア 4スレッドでも問題なし
実は個人的にPS5のリモートプレイを試してみたのですが、第7世代より前のCPUでも問題なく遊ぶことができました。
使用したPCに載っていたのは、Core i5 6200Uで、第6世代Core iシリーズのCPUです。メモリは8GBでしたがWindows7がインストールされていたため10へアップグレード済み。
また、GPUはCPU内蔵のもの(Intel HD Graphics 520)のみで、独立したGPUはありません。ストレージは250GBのSATA SSDです。
ちなみにCore i5 6200Uのスペックは「2コア4スレッド、2.7~3.5GHz動作」ですから、現在のエントリーモデルよりも性能は下です。
このPCを使用して、自宅(PS5と同じLANに接続した状態)と車の中(モバイルルーター接続)でプレイしてみました。
まず、自宅の場合ですが、思ったよりスムーズでシビアなFPSや格闘ゲームでもなければプレイに支障はありません。最大1080Pで遊べるので、思ったよりも臨場感がありましたね。
また、PCへの負担も軽めで2コア4スレッドのモバイルCPUでも性能不足は感じませんでした。まあ、PS5が描画処理を担うわけですからクラウドゲーミングサービスと仕組みは同じですしね。
自宅外からはやや遅延あり
一方、車の中からモバイルルーターを用いて接続した場合は、やや遅延が見られました。
これは電波状況やネットワーク同士の相性もあるかと思います。私はDocomoのLTEを使用したテザリングでしたが、LTEの電波強度にプレイ環境が左右されるイメージですね。
建造物の影に入ると、やはり少し遅延がでてプレイしにくかったです。ちなみに回線速度は大体40Mbps程度だったかと思います。
また、データ消費がかなり大きいのも気になります。1時間程度のプレイで5~6GBを消費するため、毎日のようにモバイルルーターでリモートプレイをするというのは現実的ではないかもしれません。
無制限プランを活用すればできなくはないですが、日本国内で使用できる容量無制限プランは回線品質があまり良くないため、リモートプレイに適しているか疑問です。
PCのスペックは本当に最低限で問題ありませんが、高速モバイル回線の運用方法に課題が残りそうですね。