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巷ではWifi6がそろそろ普及の兆しを見せていますが、米国企業ではすでにWifi7が実現段階に入っているようです。
このWifi7、実行速度がなんと5Gbpsに達するとのこと。無線で実行速度が5Gbpsモデルなら、ゲームにも大きな変化がありそうですよね。
今回は次世代無線規格「Wifi7」についての情報を紹介します。
Wifi7のデモが完了
Intel社とBroadcom社がタッグを組み、次世代無線規格のWifi7に関するデモを行ったとのニュースが報じられました。
このデモは、Intel社の第12世代Coreシリーズ搭載ノートPCとBroadcom社製の無線アクセスポイントで行われ、なんとその実行速度が5Gbpsにも達するとのこと。
2022年9月時点で最新規格とされるWifi6の実行速度がやっと1Gbpsになろうかという状況ですから、5Gbps超えはすさまじいの一言ですね。
そもそもWifi7とはなにか?
ここで簡単にWifi7についておさらいしておきましょう。Wifi7とはWifi6の拡張版で、2024年以降の正式リリースを目指して開発中の無線規格です。
Wifi7の最大理論値は46Gbpsであり、Wifi6の9.6Gbpsと比べると4倍以上も高速です。将来的には無線通信の速度が2桁Gbpsに達することは間違いないでしょう。
しかし、そこまでの高速通信を何に使うのか?と疑問に感じる方もいるかもしれません。
Wifi7はVRやAR、16K動画などストリーミングを想定しているとのことで、超大容量なデータを持つコンテンツをスムーズに体験するためのもの。
ちなみに周波数帯はWifi6と同じ2.4GHz帯と5GHz帯、さらに追加で6GHz帯がサポートされるようです。
Wifi7の仕様
最大理論値は46Gbps(Wifi6は9.6Gbps)
VR、AR、16K動画などを想定
周波数帯は2.4GHz帯、5GHz帯、6GHz帯
Wifi7はゲームに革命をもたらすか?
さて、本題のゲームに対する影響について考えてみましょう。
Wifi7は確かに超高速な通信規格ですが、一般家庭に普及するまでにはあと3年以上はかかるとみて間違いありません。
そもそもまだWifi6が普及し始めたばかりであり、当面はWifi6を中心にPCやルーターが作られます。なので、5Gbpsという超高速通信を体験するのは3年以上先になりますね。
ちなみに2022年時点でノートPCの無線機能の大半は2×2接続なので、Wifi6対応であっても最大2.4Gbpsが理論値です。
Wifi7にも同様のことがいえるため、おそらく実行速度は最大でも10~20Gbpsに落ち着くのではないでしょうか。それでも驚愕のスピードであることに変わりはありませんが…。
何しろ、有線LANでも10ギガビットイーサが普及しきっていないので、大半の人は想像しにくいでしょうね。
普通に考えると、いわゆるフルHDから4K程度のモニターで遊ぶ程度のゲームであれば、Wifi7の恩恵はほとんど感じないはずです。
Wifi7の恩恵を感じるためには、少なくとも8Kサイズのモニターとそれに対応するコンテンツ、もしくはVRやARをゴリゴリに使ったゲームコンテンツなどが必要です。
もしかすると、ゲームではなく実業の分野(医療や建築など)で実用化が始まるかもしれませんね。
いずれにせよ、Wifi7はすでに形になっていて、あと2年弱で実装が可能な状態になっています。これからルーターを買い替える場合は、Wifi7対応までを視野に入れておいたほうが良いですね。