「Core i3で十分」な時代が近いかもしれない

※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

IntelのCore i3シリーズといえば、エントリークラスCPUの代表格ですよね。性能的には「なんとかゲーミングPCに使えるレベル」というイメージを持つ方が多いと思います。

しかし、上位モデルの影に隠れてはいるものの、実はどんどん性能が上がっているのがこのCore i3シリーズ。

すでに現状でも十分すぎる性能を持っているため、近い将来ほとんどのゲームがCore i3で十分に遊べてしまう可能性が高いのです。

成長著しいCore i3

2023年2月時点で、Core i3シリーズの最新モデルは「Core i3 13100」です。

Core i3 13100は、エントリークラスでありながら4コア8スレッド、Pコア搭載で3.4 GHz~4.5 Ghz動作となっています。

電力効率を重視したEコアこそ省かれていますが、性能重視のPコアが搭載されているので性能的には全く問題ありません。

それどころか、シングルコア性能では4世代前の上位グレードであるCore i5 9400をしのぐ性能を持っています。マルチコア性能を見ても、3世代前の上位グレードであるCore i5 10400よりスコアが良いですね。

Intel製CPUは第12世代から性能がワンランクあがりましたので、Core i3のコスパがかなり良くなっているのです。

ちなみに直近5世代でどのくらい進化しているかを、Cinebench R20 マルチのスコアで見てみると、以下のようになります。

第9世代 Core i3 9100 4コア4スレッド 3.6~4.2GHz動作 スコア1600~1700程度
第10世代 Core i3 10100 4コア8スレッド 3.6~4.3GHz動作 スコア2200~2300程度
第11世代 Core i3 10105 4コア8スレッド 3.7~4.4GHz動作 スコア2300~2400程度
第12世代 Core i3 12100 4コア8スレッド 3.3~4.3GHz動作 スコア3200程度
第13世代 Core i3 13100 4コア8スレッド 3.4~4.5GHz動作 スコア3400程度

単純に第9世代から約2倍の性能になっていて、すでに第10世代のCore i5シリーズを超えているのが現状のCore i3なのです。

すでにCore i3でも大半の人は性能を使いきれない

私はサブマシンでCore i5 10400を搭載したPCを所有していますが、重量級の3Dゲームを高画質で動かさない限り、使用率は50%もいきません。

日常の軽作業なら15%~30%が大半ですから、端的に言えば性能を持て余しています。現在のCore i3 13100はCore i5 10400よりも性能が上であり、軽い3Dゲームをするくらいならば使用率は50%以下でしょう。

第12世代以降はPコアの登場でシングルコア性能もあがりましたから、「エントリークラスでぎりぎりゲームに使える」というイメージは捨てたほうが良いかもしれません。

現状のCore i3には「末尾K(=オーバークロック可能モデル)」がありませんが、もし今後K付きモデルが復活すれば、上位グレードはほとんど必要なくなる可能性があります。

現在はCore i5+RTX3060のような組み合わせが鉄板ですが、将来的にはCore i3+ミドルレンジグラボでほぼ全てのゲームが楽しめるようになりそうです。

あまり注目されていないCore i3ですが、実はIntelのCPUでの指折りの高成長モデルが多いので、今後も要注目ですね。