なぜ自作PCは「やめとけ」と言われるのか

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自作PCは低予算で好みのスペックを実現できる魅力的な選択肢のはず。しかし、実際には初心者に対して「やめとけ」と言われることがよくあります。

今回はゲーミングPCを初めて組む場合に自作PCが避けられる理由について、BTOパソコンと比較したデメリットや一般的なデメリットを踏まえて解説します。

自作PCの一般的なデメリット

まず自作PCの一般的なデメリットを見ていきましょう。意外に沢山あって私も驚きました。

全体感を構築するまでに時間がかかる

自作PCを成功させるためには、ハードウェアやソフトウェアの知識が必要です。パーツの互換性、正しい組み立て方、BIOS設定、ドライバのインストールなど、多くのことを理解していなければなりません。

初心者にはこれらの知識しつつ「PCの全体的な構成」を理解するのが難しいのです。したがって、誤った組み立てや設定ミスが発生する可能性があります。あまり触れられませんが、この点が最大のデメリットかなと。

トラブルシューティングが困難

次は「不具合が起こった時の原因特定」つまりトラブルシューティングですね。

パーツの不具合や相性問題が発生した場合、自作PCでは自分でトラブルシューティングを行う必要があります。これは初心者にとって大変なストレスです。

メーカー保証があっても、各パーツごとに保証期間は異なりますし、そもそもどのパーツの不具合かと特定するのに知識と経験が必要です。「ぐぐれば良い」という声もありますが、キーワードすら出てこないことがありますからね。

組み立てのリスク

PCパーツは非常にデリケートであり、静電気や物理的な損傷によって簡単に壊れます。CPUのピン折れやメモリ差し込みのミスなんかがよくありますね。

しかも1度のミスで全てがパーになってしまうものが多く、この精密さが「やめとけ」と言われる理由の一つかなと。

時間と労力がかかる

自作PCを組み立てるには、パーツの選定、購入、組み立て、OSのインストール、設定など、非常に多くの時間と労力が必要です。

初心者にとっては、これが大きな負担となり、完成までにかなりの時間がかかることがあります。

BTOパソコンとの比較

次にBTOパソコンとの比較です。BTO側のメリットが目立ちますね。

手軽さ

BTOパソコンは、必要なスペックや用途に応じてカスタマイズできる点では自作PCと似ていますが、組み立てや設定をすべてメーカーが行ってくれるため、初心者でも安心して購入できます。

ミスのリスクや時間と労力を一切カットできるうえに、実は自作PCと比較しても10%ほどしかコストが上がりません。

サポート体制

BTOメーカーは一括してサポートを提供するため、トラブルが発生した場合でも一つの窓口で対応してもらえます。トラブルシューティングにかかる時間が大幅に減ります。

「PC」としての保証

BTOにおける最強のメリットがこれですね。自作PCは「PC全体としての保証」がありません。パーツごとの保証です。BTOはパーツごとではなくPC全体に対して保証が提供されるため、故障時の対応が迅速なのです。

また、初期不良なども迅速に交換対応してもらえる点も安心です。

BTOパソコンのデメリット

ただし、BTOにもデメリットはあります。

カスタマイズの制限

BTOパソコンはカスタマイズが可能ですが、メーカーが提供する選択肢に限られます。自作PCほど自由度が高くないため、特定のパーツやデザインを選びたい場合には制約があります。

コストパフォーマンス

自作PCに比べて、同じ性能を持つPCが若干高価になることがあります。これは、組み立てやサポートのコストが含まれているためです。

なぜ初心者には自作PCが勧められないのか

端的に言うと「PC全体の保証がないこと」と「組み立て時の故障リスク」ですね。この2点に尽きます。労力は好きであれば苦にならないでしょうし、コストも優劣をつけるほど差がありません。

しかしトラブルシューティングにかかる時間と労力、そして失敗するリスクは例え好きであってもストレスになります。

また、初心者にとってパーツ選びや互換性の確認、組み立て作業は大きなハードルとなるため、これらを総合して「やめとけ」と言われるのかなと。少なくとも私はそうですね。

初心者にとっては、安心して使えるBTOパソコンの方が適しています。まずはBTOパソコンでPCの基本を学び、その後に自作PCに挑戦するというステップを踏むのが賢明です。