※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
2003年ごろから日本でも普及し始め、今やゲーミングデバイスやアクセサリーなど、さまざまな用途に使われているBluetooth。新しい技術と思われがちですが、実は15年以上前から存在している由緒正しき通信規格なのです。
このBluetoothが最新の「第5世代」に進化しようとしています。そこでBluetoothの歴史をたどりつつ、第5世代の登場時期を探ってみます。
新しくて古い規格「Bluetooth」のこれまで
Bluetoothの歴史は古く、日本で普及する前からカウントすると、既に25年近い歴史を誇ります。もともとはスウェーデンの通信機器メーカーである「エリクソン」の社内プロジェクトから始まりました。これが1994年のこと。
当時は通信規格が乱立しており、これを統一する規格として期待されました。ちなみにネーミングはノルウェーとデンマークを統合したデンマーク王の通称「青歯王」に由来しています。現在でもBluetoothは「青歯」と呼ばれることがありますよね。
Bluetoothはその後、1999年にバージョン1.0が発表されます。日本に入ってきたのは2003年ごろで、当時のバージョンは1.1でした。
さらに2004年にはバージョン2に進化し、最大1Mビット/秒の通信速度と、これを2倍や3倍に拡張するEDRというオプションが追加。
5年後の2009年にはバージョン3へと突入し、同じく2009年の末には省電力モードを追加したバージョン4へと進化。2018年の主流はこのバージョン4です。
バージョン4はすでに9年目ですから、規格としてはかなり成熟していると考えて良いでしょう。
新世代Bluetoothは何が違うのか?
バージョン4の登場後、2016年にはバージョン5の規格がリリースされました。しかしバージョン4の時代が長かったせいなのか、いまいち普及していませんよね。
2018年時点でもほとんどがバージョン4.2を採用しています。ゲーミングマウスでもこの多いはずです。例えばロジクールの「G603」ですね。
バージョン4では、省電力モードである「BLEモード」が搭載されていますが、バージョン5ではこのBLEモードの転送速度が2倍、通信可能エリアを4倍まで拡大されています。
障害物のある室内環境でも、これまでのように通信を遮断されることなく強力かつ安定した通信を実現できるのがバージョン5の強みといってよいでしょう。
Bluetoothバージョン5搭載PCはいつ頃登場?
2018年時点での主流派まだバージョン4.2ですが、2018年中にバージョン5搭載のPCが登場するようです。すでにイヤホンやアイフォンには搭載されていますが、ノートPCへの対応はこれからといったところ。
高速かつ円滑にゲーミングデバイスを操作できるようになれば、ゲームの快適度・操作性共に向上するでしょう。有線マウスに比べて「遅い」「不安定」という時代は、もう終わりに近づいているのかもしれませんね。