Ryzen 3 3300Xがロー~ミドルレンジCPUを席巻する可能性

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近年のロー~ミドルレンジCPUは、AMD・Intel両社の激しい競争により、低価格・高性能化が進んでいます。

特にRyzenシリーズの進化は目を見張るものがあり、ローエンド帯であるRyzen 3でも、すでに十分なゲーミング性能を持っていることが明らかになりました。

今回は、そのRyzen 3の新モデル「Ryzen 3 3300X」が持つ可能性について紹介したいと思います。

シングルスレッドが強い!Ryzen 3 3300X

Ryzen 3 3300Xは、4コア8スレッド、3.8GHzで動作するローエンド帯のCPUです。

2020年5月に発売が予定されており、価格は100ドル前後、つまり日本円で12000円程度になると見られています。

CPUの中では低価格ですが、実は性能面を見ると、2世代前のハイエンド層と大差がないことがわかっています。

具体的には、Intelの第7世代CPU「Core i7-7700K」と似たような処理性能を持つとのこと。

あくまでもシングルスレッド性能ですが、ゲームでは依然としてシングルスレッド性能が重視されるため、低価格で十分な性能を持ったCPUが登場することになります。

Ryzen 3 3300Xのスペック

コアアーキテクチャ Zen2
コア数(スレッド数) 物理4コア8スレッド
動作クロック 3.8~4.3GHz
倍率ロック なし
プロセスルール 7nm
TDP 65W

実はこのRyzen 3 3300X、Ryzen 3では初めて「SMT(Intelで言うところのHT=ハイパースレッディング)」が有効となっており、物理コア以上のスレッド数を実現しています。

そのせいもあってか、スペックを見る限り、ここ3~4年のロー~ミドルレンジCPUの代表のような存在に思えてきます。Intel製の第8世代Core i5なども、Ryzen 3 3300Xに食われてしまうかもしれません。

実際、長寿量級の3Dゲームをしない限り、4コア8スレッドもあれば、大抵の作業はスムーズにできてしまいます。また、動作クロックも4GHz前後ありますから、モタ付を感じることはほとんどないでしょう。

Intel製の第6世代~第7世代CPUを使っている方が「性能は微増くらいでいいから、新しいマシンが欲しい」と考えたときに、最有力候補になり得るCPUだと思います。

BTOパソコンのCPUとして採用されるなら明らかに買い

MMOやブラウザゲーム、ソーシャルゲームのエミュレートなど、それほど高レベルな処理能力を要しない使い方なら、Ryzen 3 3300Xで十分すぎます。

これにGTX1650あたりを組み合わせれば、10万円未満で立派なゲーミングPCになるでしょう。もし、こういったコスパ最強構成でBTOモデルを提供するメーカーが出れば、真っ先に注目すべきです。

そのくらい、このCPUは優秀だと思います。個人的には2020年のAMDのエースになり得る存在かなと感じています。

テレワークやオンライン授業など、PCを使った経済活動が一般化していくことを考えても、低価格で十分な性能をもつCPUの存在は非常に大きいです。

Ryzen 3 3300X、B550チップセット搭載マザー、GTX1650といった組合せのBTOパソコンが出れば、私なら飛びついてしまう気がしますね。もちろん、価格次第ですが。