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2022年のバズワードといえば「メタバース」なのではないでしょうか。
FaceBook社が社名を「meta」に変更するなど、メタバースは今後のITを変える重要なキーワードとして認知されています。
メタバースはゲームやエンターテイメント界隈が先行しており、すでにメタバースSNSを試したことがある人も多いでしょう。
そこで、メタバースに対応できるゲーミングPCを整理してみたいと思います。
メタバース=現実の延長?
メタバースは、メタ(meta=超)とユニバース(universe=宇宙)を合体させた言葉です。
SF作家のNeal Stephensonが自著の中で記述した、「仮想世界」を指す名称が起源だといわれ、今ではインターネット上に作られた多人数参加型の3DCG空間をメタバースと呼んでいます。
PCゲーマーであれば「MMORPGの世界」が最も近いかもしれませんね。メタバースの原型は2000年代初頭に流行った「Second Life」に見ることができます。
つまり、仮想空間に参加する人々が、それぞれ独自の外見(アバター)を持ち、「個」を確立した状態で他者と交流できるのです。
現在のメタバースでは、アクションや音声通話により、現実世界と同じように感情・表情・言葉を伴った交流も可能になっています。以下は、メタバースの特徴をまとめたものです。
メタバースの特徴
- 不特定多数の参加者が「仮想空間」で「体験」を共有できる
- 遊びだけでなく、現実世界と同じような売買、コラボレーション作業も可能
- スクリーンショットや外部資料の共有によって共同作業の質が上がる
- 自動翻訳機があるメタバースでは言葉の壁が取り払われる
メタバースでは、アバターと音声によって現実世界と同等のコミュニケーションが成立するため、資料やプログラムの作成などには非常に使われることもあるようです。
MMORPGは、「運営会社が設定したゲーム内の課題(敵を倒す、シナリオをクリアする)を、共同で達成する」ことが目的でした。
しかしメタバースは「現実社会の課題を、仮想空間で解決する」ことが目的であり、この点で従来型の”ネトゲ”とは異なります。
メタバースの登場でVRが当たり前になる
VRはこれまで、一部の「VR対応コンテンツ」を利用する際にのみ用いられてきました。しかしメタバースでは、VRゴーグルが仮想空間に参加するための必須アイテムになるため、VRの普及が進むのではないかと言われています。
実際にVRゴーグルを装着して「NeosVR」や「VRChat」を試すと、モニター越しで見るのとは全く異なる世界が拡がりますし、「視聴」から「体験」へと感覚がシフトしていくのを感じます。
この「体験」がとても重要で、体験があるからこそメタバース内での活動が濃くなりますし、他者との交流も活発になるわけです。
当然のことながら、VRゴーグルを使用するためには相応のスペックのを持ったPCが必要であり、ゲーミングPCはメタバースに入るための「重要なチケット」であると思います。
メタバース対応ゲーミングPCを手に入れる
簡単に言ってしまえば「VRゴーグルの性能をフルに引き出せるだけの性能を持ったゲーミングPC」ですね。
もう少し具体的に言うと「VR Ready認証を得たGPUを搭載したPC」ということになります。
ちなみにVRゴーグルの御三家「HTC Vive Pro」「Oculus Rift」「Valve Index」で推奨しているスペックの最低ラインは「GTX1060~1070」ですね。
もう少し新しい世代で言うと「GTX1660」あたり、もしくは「GTX1650SUPER」くらいが最低ラインになるかもしれません。AMDでは「Radeon RX 480」あたりでしょうか。
CPUのほうは物理4コア以上、メモリは8GB以上が最低ラインなので、いわゆるミドルレンジクラスのゲーミングPCがメタバース対応ゲーミングPCと言えそうです。