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ここ5年ほどで、PCのCドライブといえばSSDが定番と言えるほどに定着してきました。確かにSSDは高速な読み書きや素早い起動、熱や振動への耐性など優れた点が沢山あります。
しかしまだまだHDDも現役です。個人でも動画の作成、編集、配信などが簡単になり、保管するデータ量が増えているため、安価に大容量ストレージを実現できるHDDはまだまだ需要があります。
最近ではHDDの大容量化が一層進んでいるようですよ。一体どのくらいまで大容量化しているのでしょうか。
2017年11月時点の最大容量は12TB!
もはやBTOパソコンでも1TBや2TBのHDDは珍しくなく、単体で購入しても数千円レベルという安さ。
HDDのコストパフォーマンスは日を追うごとに進化しており、なんと2017年11月現在の3.5インチHDDは最大12TBというモデルが存在します。
12TBという超大容量を達成したのはHGST製の「HUH721212ALE600」。3.5インチサイズで内部にヘリウムガスを充てんした企業向けモデルです。
価格は75000円前後で、1GBあたりの単価は約6.25円。ちなみに標準的な240GBのSSDを約1万円とすると、1GB当たり単価は約42円となります。
なんと1GB当たりの単価で7分の1近い価格にまで落ちており、現代のHDDがいかにコストパフォーマンスに優れたストレージかが理解できるのではないでしょうか。
4TBモデルでは1GB単価2円台のモデルも
実のところ前述した12TBのHDD「HUH721212ALE600」は、HDDの中では1GB単価が高いほうです。
HDDのメインストリームといえる容量1TB~4TBでは、1GB単価が5円を切ることも珍しくありません。
特にSEAGATEの「ST4000DM004」は、容量4TBで価格は約10000円。1GB当たりの単価では2.5円前後というコストパフォーマンスの良さです。
データ用のストレージとしてraidを組むのであれば、こういったコストパフォーマンス抜群の大容量HDDでも十分に役目を果たせるでしょう。
大型ゲームクライアント用ストレージとしても使えるHDD
ゲームと言えばSSDという時代になりましたが、最近の大型タイトルではインストール時に50GB以上の容量を求めるものもあります。
こういった大作を複数プレイするならば、SSDだけでは心もとないですよね。1TBを超えるようなSSDはまだまだ高価ですし。
そこで4TB程度のHDDを1台用意し、ゲーム用と割り切るのもひとつの方法です。実際のところ、ゲーム起動時間はSSDとHDDで数秒しか変わらないケースもあり、現在でもHDDが十分に通用することを示しています。
ストレージは大容量HDDで節約し、余った予算をCPUやGPUに回したほうが快適な環境になるかもしれませんよ。