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ゲーミングPC界隈ではM.2 SSDが大流行していますが、まだまだSATAも現役です。一部ではすでに「SATAは古い」と言われているものの、様々なメリットがありますからね。
ゲーミングPCを出来るだけ安く手に入れたい人やゲーミングPC初心者には、SATA SSDも魅力的な選択肢ですよ。では、SATA SSDのメリットとデメリットを見ていきましょう。
SATA SSDのメリットとデメリット
M.2 SSDにやや押され気味のSATA SSDですが、まだまだ使い続ける理由はあります。まずは簡単にSATA SSDのメリットとデメリットを整理してみましょう。
SATA SSDのメリット
価格が安い
何と言ってもSATA SSD最大のメリットはこれでしょう。容量当たりの価格はM.2 SSDよりも圧倒的に安く、入手も簡単です。1GBあたりの単価は20円前後で、M.2 SSDの最安値である28円前後に比べると安さが際立ちます。
「SSD容量は240GB?1TB?最適な容量とは」で紹介したように1TBもの容量を実現するならSATA SSDのほうがいいです。
搭載できるPCが多い
デスクトップ・ノート問わず、SATA SSDは大抵のPCに搭載できます。SATAインターフェースに対応していないPCは皆無というほど、普及が進んでいる仕組みだからです。多少古いPCでもSATA SSDへの換装ですぐにスペックアップできますし、お手軽かつ安価なアップグレードパスになり得ます。
冷却しやすい
「M.2 SSDにヒートシンクは必須か?その効果を検証」で解説したように、M.2 SSDは高い処理能力を誇る反面、非常に熱処理が難しいパーツです。一方、SATA SSDは冷却が簡単で、通常のHDDと同レベルの対策で十分です。
SATA SSDのデメリット
処理能力が低い(転送速度が遅い)
NVMe方式(PCIe接続)のM.2 SSDに比べると、やはり処理能力は劣ります。しかし、HDDとSSDとの差に比べれば、体感できる速度差は小さいかもしれません。
規格がやや古い
SATA方式は既に3.0まで進化し、これ以上は進化しないと見られています。やはり時代はNVMe(PCIe接続)なのです。したがって、今後は徐々にSATA SSDが減る可能性があります。しかし個人的には3~5年は十分に現役だと思いますが……。
総合的に見ればM.2 SSDより優秀かも?
価格が4割~5割ほど安く、冷却や入手が簡単で、なおかつ性能も必要十分。これがSATA SSDに対する私の評価です。確かにM.2 SSDは非常に高速で小型ですが、熱処理や価格など問題が多いのも事実。これから成長していく技術だといえます。
一方SATA SSDは既に成熟しており、初心者が適当に購入して増設してもしっかり効果を体感できるという強みがあるのです。最近では120GBで3580円という格安モデル「SUNEAST SE800」なども発売されていますから、ゲーミングPCの手軽な改良にはもってこいのパーツですね。