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PCケースは、単にPCパーツを格納しておくだけという意味ならば、段ボールでもできてしまうくらいシンプルなもの。しかし、PCケースの材質は冷却性能や静音性につながるため、実はとても大切です。では、ゲーミングPCのケースはどんな材質を選ぶべきなのでしょうか。
初めてPCケースを選ぶ方に向けて、解説していきます。
PCケースの主な材質3つ
自作PCやBTOパソコンに使われるPCケースの材質は、今のところ以下3つが主流です。
- アルミ
- スチール
- アクリル
特によく見かけるのはアルミではないでしょうか。フルアルミ製のPCケースは、一部の高級品でよく見かけます。
また、アルミ+強化ガラス(サイドパネル)という組み合わせも増えていますよね。この組み合わせは見た目がかなり良くなります。ただし、全てにおいてアルミが優れているかと言えば、そうではないのです。
剛性不足による振動を防ぐならスチール
スチール製のケースは、アルミ製のものに比べて安いです。そのため、「スチールよりもアルミのほうが材質として優れている」と考えてしまうかもしれません。
確かに軽くて熱伝導率が高いので、ケースの素材として優れています。しかし、PCケースは「剛性」がとても大切で、ある程度以上の剛性が確保されていないと、振動による「ビビリ音」が発生します。
このビビリ音を消すのは、非常に難しいのです。大抵はケースファンやストレージの位置を調整することで治りますが、そうするとPC自体の性能に問題が出てしまいがちです。
したがって、初心者ならば剛性の高いスチール製PCケースを選ぶ、というのも賢い選択かもしれません。「PCケースを選ぶときのチェックポイント」でも書いたように静音性はとても大切です。
ただし、「スチール=安さ」というイメージがあるせいか、材質よりもケースの造りに問題がある製品も少なくありません。スチール製でなおかつ造りの確かなもの(ネジ穴やサイドパネルにズレがない)を選んでいきたいところですね。
アルミと強化ガラスにこだわらないことが重要
アルミ製のPCケースは、アルマイト加工によって見た目や耐腐食性能を上げられるため、「かっこよくて錆びない」という強みがあります。加えて冷却性能も高く、軽いというメリットもあります。しかし、スチール製に比べて価格は高めで、いわゆる「ぼったくり」製品が多いことも否めません。
最近は、サイドパネルに強化ガラスを使い、見た目の良さを際立たせているケースもあります。しかし、PCケース本来の役割は「パーツを安全に格納し、冷却し、保護すること」です。これは何も、アルミ+強化ガラスである必要がないことは、お分かりいただけるでしょう。
特に静音性にこだわるならば、重要があり遮音材が装備されているスチール製ケースがおすすめです。BTOパソコンを買う予定なら「BTOパソコンメーカー各社の標準ケースを比較」が参考になると思います。