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電源メーカーの中でも知る人ぞ知る優良企業、それが「FSP」です。日本では、オウルテックの名前で売られていることもありますね。
FSP製の電源は、「シンプルさと高効率」が追求されており、品質が高いことでも有名です。今回は、FSP電源がなぜ高品質なのか、その秘密に迫ってみたいと思います。
電源メーカーとして世界トップクラスの歴史
実はFSP、電源メーカーとしては世界トップクラスの歴史を誇っています。創業は1993年で、創業直後からあのIntelとPC用電源(ATX電源)を共同開発。1995年にATX電源を世界で初めて発売したのが、このFSPなのです。
今や当たり前のように販売されているATX電源ですが、その草分けと言って良い存在なわけですね。
1993年からPC用電源の開発を行っている、ということは2019年時点で実に26年もの歴史を持つということ。四半世紀以上も電源を開発しているわけですから、当然ノウハウは蓄積されています。
工業用・医療用電源も開発
FSPでは、長年培ったノウハウをもとに、工業用電源や医療用電源の開発も行っています。実際にFSPのホームぺージをチェックしてみると、確かに産業用・医療用電源のラインナップがありますね。
産業用電源ユニット
https://www.fsp-group.com.tw/en/product/IPCPSU.html
医療用電源ユニット
https://www.fsp-group.com.tw/en/product/MedicalPSU.html#1
FSPでは、これらPC用電源以外の分野で得たノウハウもフォードバックし、高品質なPC用電源の開発を行っているようです。ちなみに産業用電源の中には、PC用電源と似たようなスペックを持った製品がいくつもあります。ただし、圧倒的に容量が大きいですね。
例えば、FSP2000-A0AGPBIです。ATX規格で80PLUS Platinum認証、容量は1600~2000W。市販されているPC用電源の約2倍の容量を誇ります。
これだけの容量を持ち、なおかつ高効率なわけですから、ほぼ下位互換のPC用電源が高品質なのも頷けますよね。
>> 初心者が知っておきたい!BTOパソコンの電源ユニットの容量、『80PLUS認証』の見方
国際規格認証と独自ICによる生産体制
FSPでは、社内に国際基準の安全規格検証施設を設置しています。そのため、何か問題があれば、即座に修正・対応が可能です。通常、こういった安全規格検証は外部に任せることが多いのですが、社内で担当することで、開発の精度やスピードを高めているのでしょう。
また、FSPでは独自ICチップの採用で、部品数を減らしている点にも注目です。「シンプルなものほど壊れにくい」という原則に従い、部品100個分の機能をもつ独自ICチップで基盤を簡素化しています。
こういった企業努力が、高耐久・高品質を支えているわけです。この独自ICチップによる簡素化は、確かに強いですね。
耐久性が上がるだけでなく、生産工程がシンプルになることで、コストダウンやミスの低下に繋がります。結果的に、初期不良率が低い電源が出来上がるというわけです。
FSP電源は80PLUS SilverからPlutinumが狙い目
ちなみに、独自ICチップのメリットが発揮されやすいのは「80PLUS Silver~Plutinum」のグレードだそうです。
つまりミドル~ハイクラスということですね。よく市場に出回っている80PLUS Goldなどは、入手しやすく狙い目かもしれません。独自ICチップの採用で他社の同クラス電源よりも安く、しかも品質は同等以上。
電源のアップグレードパスとして是非FSP製電源を検討してみてください。ただし、日本ではFSP直販の電源よりも、オウルテック製のFSP電源のほうが入手しやすいです。オウルテックも充実したサポート体制を敷いている国産メーカーですので、是非チェックしてみてください。
日本のBTOパソコンではドスパラやmouseがFSP電源を使っています。必ずではありませんが、初期構成だとFSP製が多いですね。近年BTOパソコンの電源ユニットの評判が良くなったのは、FSPのおかげかもしれません。