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オンラインゲームのプレイ品質は「Ping値」に左右されます。このPing値ですが、「通信速度が速いほど良い」と考えている人が一定数いるようです。
しかし、それは大きな間違い。では、Ping値を改善するにはどうすればよいのでしょうか。
Ping値は「速度」に関係ない
まず、大前提として知っておいてほしいのが「Ping値と通信速度はほぼ無関係」ということです。通信速度が速ければ、短時間で大量のデータを送受信できるため、Pingも改善すると思うかもしれません。
しかし、通信速度はあくまでも「一定時間内にどれだけのデータをやりとりできるか」という指標であって、「通信品質」を表すものではありません。
一般的にオンラインゲームは、超重量級の3Dゲーム以外、プレイ中はそれほど多くの通信を必要としないのです。むしろ大切なのは「どれだけ途切れず、スムーズに通信できているか」であって、速度は数M~10M程度で事足ります。
この通信品質を測る指標がPing値であり、Ping値が小さければ小さいほど、ラグや遅延が起こりにくいのです。
高速道路で例えれば、120キロで走行できたとしても、5分おきに小さな渋滞が起こっていれば、車の移動はスムーズになりません。走り出すたびに120キロも出るため、総合的な移動時間は早いのですが、ストレスがたまりますよね。
一方、空いている一般道は、60キロ制限があったとしても渋滞で止まることが無く、スムーズに走行できます。
ここでいうストレスがPing値で、前者がPing値が大きく、後者はPing値が小さい状態だと考えてください。ストレスと走行速度が関係のないように、Ping値と通信速度も比例するわけではないのです。
Pingは「経路」で決まる
ではPing値を改善するにはどうすればよいのでしょうか。それは「経路」をできるだけよい環境に変更することです。Ping値は、通信する拠点同士を結ぶネットワークで決まることが多く、経路が複雑で長くなるほど大きくなりがちです。
海外サーバーに接続してプレイすると発生していたラグや遅延が、国内サーバーで解消されるのは、経路が短く・単純になったからです。
ゲームサーバーが置かれている拠点に近いほど有利になるため、極論を言えば「サーバーの近くに引っ越す」ことでPing値は改善します。
しかし、これでは現実的ではありませんよね。そこで、プロバイダーの見直しを試してみてください。
インターネットプロバイダーは、それぞれ保持する回線の経路や太さが違います。おすすめは「一次プロバイダ」と呼ばれる業者ですね。
国内では、OCNがもっとも信頼性が高く、国際的にみても「Teir1(最上位階層のプロバイダ)」として位置づけられています。Teir1プロバイダは、世界に10社ほどしかありません。
ただし、OCNを選んだとしても、自宅建物や室内の環境次第でPingが悪化してしまう可能性もあります。それでも、「上位階層」のプロバイダを選択し、なおかつ「IPOE方式のIPv6契約」を結ぶことによって、Pingは改善する可能性が高いのです。
ぜひ試してみてください。